[ふいに無性に] ジョン・レノン ♫マザー に哲学する | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

今日の「ふいに無性に」は…


ジョン・レノン

♫ マザー



1970年発売のビートルズ解散後のファーストソロアルバムに収録


これ、凄い曲だと思う

自身の出生ルーツとその環境、そして、母親ジュリアと真っ向から向き合い、精神療法を経て作られた曲である

まさに、赤裸々なるなりふり構わぬ表現者としての挑戦なのだ



これはリミッターなし、完全に振り切れてると思う

wikiによる、♫マザー の解説…

> レノンの幼いころの体験が原初療法という精神療法によって炙り出された作品である。

ジョンは、1940年10月9日にリバプールで船員として働いていた父アルフレッド・レノンと母ジュリアとの子として生を受けたが、すぐに父は蒸発してしまう。母は他の男と暮らし始め、彼はジュリアの姉のミミ夫婦に預けられた。5歳の時、突然アルフレッドが姿を現し彼を連れ出すが、ジュリアと親権を巡っていさかいとなる。結局ジョンは母ジュリアを選ぶのだが、ジュリアは再び彼をミミ夫婦のもとへ預け、一緒に暮らさなかった。アルフレッドも、また行方がわからなくなってしまう。この体験によって負わされた心の傷がモチーフとなっている。


…ん〜

才能とは無慈悲であります

ジョンの感性なくして、ビートルズ時代を含めて大傑作の数々は存在し得ないのは当然でありますが、しかし、その才能と感性の「発露」を促した核心こそは、決して恵まれたとは言えない環境と幼児体験であると言う皮肉…

♫マザー

とは、まさに、ジョンが自身の全存在を問うたる「哲学」の一曲…

さて、ジョンはビートルズ時代にも、母親を歌った美しい佳曲を作っている



アコースティックギター弾き語りによる、あまりにも繊細なる囁きが沁み入る

ビートルズの俗に言う「ホワイトアルバム」に収録されてる

♫ ジュリア もまた、ジョンが自身の源流を探るために作られた一曲でありますが、これもまた、味わい深い…



あたりまえですが…

母親…とは全ての人間、いや、生きとし生けるもの全てにおいて、特別な存在 である

だからこそ、逃げずに正面から向き合うことで、自分の本質を露わにできる

ただし、そんな自分の硬い硬い殻の奥底に秘めたる「隠したい秘密」や「忘れたい秘密」を自ら暴き出すことは、絶対的なる恐怖を伴う

が、ジョンは暴き出し、壊し、「ジュリア」と「母親」を再構築し直したのだ

そして、そうすることにより、ジョンにとってもっとも尊ぶ価値観である、「愛」の概念は構築されたのだと考えると、やはり、この ♫マザー とはあまりにスペシャルな一曲だと痛感できる

で、僕はふいに無性に…

ジョン・レノンの 愛情 と…

その 哲学 を味わう

ために、この ♫マザー に耳を澄ます



そして、アルツハイマーを患い、老人ホームで暮らす、たくさんの愛情を注いでくれた母親のことを想う



生命の連環…



愛情の連環…



へと、想いは広がってゆく


感動的なるライブ映像も貼るぞな



御愛読感謝