粟生、聖地ラスベガスで復帰戦…を想う | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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2階級制覇の粟生隆寛、聖地ラスベガスで復帰戦「アピールできる勝ち方を」 産経新聞


>2階級制覇の元王者がおよそ9カ月ぶりのリングに戻ってくる。世界ボクシング評議会(WBC)フェザー、スーパーフェザー級元王者の粟生隆寛(帝拳)。7月13日に米ネバダ州ラスベガスでノンタイトル10回戦の再起戦を行うことが決まり、「しっかり調整してアピールできる勝ち方をしたい」と誓った。


…粟生選手の評価をしろと言われると、正直、実に難しいなぁ、と思ってしまう


無敗で挑んだ世界初挑戦はあのオスカー・ラリオスが相手で、ダウンを奪う序盤優勢も、最終的にはベテラン・ラリオスの老獪なるアウトボクシングに誤魔化されて判定負け


その後の再戦でより積極的なるボクシングで戴冠を果たすも、初防衛のロハス戦は全く覇気のない判定負け…


その後、階級を一つ上げてスーパーフェザーで再起、時の世界チャンピオン、ドイツのタイベルトからダウンを奪う優勢で判定勝ち、2階級制覇達成…


しかし、その初防衛戦はメキシコのグティエレスを倒して防衛するも、2度目の防衛戦はイタリアのボスキエロ相手に負けと宣告されてもおかしくない際どい辛勝の判定決着…


が、続く防衛戦は指名試合でタイのターサク相手に超積極果敢なる戦いぶりで文句無しの完勝っ


これはもう開眼したなぁ、WBA同級チャンピオンの内山選手との世界チャンピオン対決も間近だなぁ…なんて雰囲気が盛り上がってきた途端、かなり格下と思われたメキシコのベテラン、ディアス相手にまさかの判定負け、王座陥落…


これがぶったまげるほどの覇気のなさ…


ああ、思えば、フェザー級王座陥落のロハス戦も似たような覇気のなさだったなぁ…


言ってしまうと、粟生選手、かなり、ムラ、ありますよねぇ…


特にディアス戦に関しては、試合前に会長が延期を進言するほどの不調状態であったそうで、しかし、本人がどうしてもやらせてくれと直訴、結果的には惨敗…となったらしいですが(そんな風に読み聞きした覚えあります)、粟生選手、体調管理が苦手? いや、世界チャンピオンたる者、試合当日にいかに体調とモチベーションをピークに持って行くか?ってことも含めて「最強」でなくてはならんのは言うまでもありません…


…なんて見地も含め、粟生選手は評価されるべきで、となると、つまり、粟生選手の評価するとなると、「実績」としては立派、しかし、「世界チャンピオン」としては微妙…と言えなくもない


こういう言い方はいかがかと思いますが、僕個人としては、世界チャンピオンたる者、「勝っても負けても世界チャンピオンらしくあって欲しい」と思うわけであります…


粟生選手、王座陥落するにしても「執念」と「意地」がしっかりと観客に伝わるような戦い方をすべき、であると、正直、僕は感じておりました…


ディアスに負けた後、もう、復活は難しいのではないか?と正直、僕は感じました…


つまり、その「覇気」をオーラと化して相手にぶつけられないなら、もう、ボクサーとして戦い続けるのは不可能なのではないか? と、僕は感じておりました…


何も、豪快に倒されるこtが世界チャンピオンらしい戦い方…と言っているわけではありませんが、それくらいギリギリの戦いを見せててくれないと、会場まで足を運んだファンのみなさまは失望すること間違いないでしょう…


そして、そんな敗戦を経て迎える復帰戦が、来月ラスベガスで行なわれる一戦…


正直、心配であります…


対戦相手が未だ未定…というのも意味深…


まだ原因不明の不調に苛まれているとすると、もしかして、対戦相手を決めきれないんじゃないのか?

なんて妄想しちゃいます…


そうでないことを祈りますが、見事、復活していただきたい…と切に願っております


粟生選手、ガッツとか、根性とか、這いつくばってでもとか… そういう言葉とは無縁なる天才肌のボクサーでありますが、もう一度世界チャンピオンに戻るべく復帰するならば、やはり、今後は強靭なる精神面を前面に押し出して戦っていただきたい…


僕らはまだ、「本当の粟生隆寛」をまだ観ていないのではないか? と不意に思ってしまう…


生まれ変わったような、新しい粟生隆寛の姿が観られることを楽しみにしております


御愛読感謝


つづく