＞プロボクシングＷＢＡ世界ライトフライ級王者の井岡一翔（２３）＝井岡＝が２３日、都内で行われた母校の東京農大ボクシング部の祝賀会に出席した。次戦での同級スーパー王者のローマン・ゴンサレス（ニカラグア）との王座統一戦が消滅したことに関し、「近い将来、対戦するつもりでいる」と改めて意欲を語った。
…近いうちとは、いつでしょうか？
いや、僕は井岡選手に関しては、次世代を担うスーパースター候補として高く評価してきたのですが、今回のＷＢＡ指名試合回避の顛末にははっきり言って失望しているのです…
これ、井岡選手本人の意思、本心がいかなるものであるのはは分かりかねるのですが、いずれにせよ、陣営とテレビ局の「ゴンザレス回避」の方針ははっきり言って「世界タイトル」の権威に泥を塗る打算的なる結果として後世に残る、恥ずべき結果であったと思います…
井岡選手、２０１２年、大晦日に王座決定戦で２階級目となる王座決定戦に出場、見事タイトルを獲得したものの、しかし、その王座決定戦実現の条件として、その時点で「正規チャンピオン」から「スーパーチャンピオン」に格上げされたニカラグアの怪物、ローマン・ゴンザレスと初防衛戦で戦うことがＷＢＡより義務付けられたとはこれ、当時から伝わっていたわけですが、いざ、初防衛戦の内容が語られ始めると、なんとゴンザレス陣営に待機料（？）を支払って即対戦は回避できた…だなどと言うわけでありますが、これ、さすがに、そんなのお金を払えば世界タイトルに「空席」を作って王座決定戦できちゃう…っていう最凶最悪の前例に他ならないじゃありませんか…？
いや、王座決定戦実現の時点で、それは頭に浮かんだわけですが、しかし、初防衛戦でゴンザレスと戦うというなら逆に勇敢じゃぁないか…なんて思っていたのですが、結果はこれでしたので、まぁ、言ってしまえば亀田兄弟が編み出した世界タイトル冒涜路線、交渉力と資金力を駆使しての、強敵回避しながらの世界王座獲得路線、俗に言う「亀田式」となんら変わらん…と言う評価を受けても仕方があるまい…
世界チャンピオンと戦わなくても、勝ったら世界チャンピオン…という桧舞台を「買う」という、王道から思い切り外れた路線が常套手段となりつつあることへの嫌悪は、我々ファンはちゃんと声を上げるべきだと思うわけです…
想像するに、井岡選手本人の気持ちは揺れているのかもしれない…が、プロモーターでありトレーナーである父君と、所属ジム会長である叔父の元世界チャンピオン弘樹氏と、そして、テレビ局のビジネス戦略もあろうが、それにしても狡猾にして恥知らずな結果…と言わざるを得ません…
で、井岡選手は都内で行なわれた某祝勝会に登場の井岡選手は「近いうち」にゴンザレスと戦う用意がある的な発言があった…という今回の記事であるのですが、「言うは易し、行うは難し」…なんて言葉が頭を過ぎります…
正統派…を公言、実行してきた井岡選手だけに、その反動は大きい…
井岡よ、お前もか…？
そんな失望の声が聞こえてくるのは確かであります…
まだキャリアが足りない、時期尚早…とはこれ、初めからわかっていたことではなかったか？
「字面チャンピオン」とは、肩書きだけの、質の伴わないチャンピオンを指す僕の造語でありますが、まさに、今の井岡選手の持つＷＢＡライトフライ級とＷＢＡバンタム級の亀田興選手はまさにこれ…
「空席」を仕立て上げての世界タイトル決定戦などわざわざ大晦日に実現などするなっ!!! …とは、コアなファンの真なる声の一端であることは事実…
僕もその気持ち、はっきり言ってあります…
そして、ゴンザレスの映像を観ながら、今の井岡選手では勝てそうもないとも思う…
最新試合のエストラーダ戦でありますが、挑戦者のエストラーダは非常に好戦的なボクサータイプで井岡選手に良く似ていましたね…
で、本当に勇気を出して打ち合いながら戦ったわけですが、しかし、結果、中差判定負けに屈したわけですが、井岡選手も似た結果になりそうな気配も漂ってましたでしょうか…？
まともにぶつかってもダメ、さらに、ポイントアウトできるほどゴンザレスは生ぬるくはない…とは僕の正直な感想…
さて、こんな評価は井岡選手にも届いているはずですし、もしかしたら、井岡陣営もそう考えているからこその「回避」であったはず…
陣営の方針はともかく、井岡選手本人の気持ちが気になる…
本当に気になります…
ただ、僕は井岡選手がかなり好きだったが、今は、「大好き」ではないかもしれない…
是非、こんな気持ちと感想を見返して欲しいですがさてさて…
御愛読感謝
つづく