「五十嵐×八重樫」への個人的な想い… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

さっそくですが、4月8日に両国国技館で行なわれる、WBC世界フライ級タイトルマッチ、「チャンピオン五十嵐×挑戦者八重樫」に関する話題…


八重樫「爆発力」で2階級制覇だ スポーツ報知


>ミニマム級から3・2キロも重いフライ級での挑戦、さらに五十嵐よりリーチが8センチ短い体格差。そのために「いろんな角度から踏み込んで打たないといけない。だから爆発力をつける」と語った。


…さて、先日、非常にコアなボクシングマニアのみなさまと食事しながら、この試合の話題になったわけですが、一様に、「チャンピオン五十嵐優位」でありましたねぇ


で、僕は例に拠って、ある種の「想い」が応援の指針になりますので、八重樫選手の瞬発力と突貫力がツボにはまる瞬間もあるし、最近の五十嵐選手はやたらと打ち合いに応じるし、そこに自信もありそうだから、ならば、チャンスを大いにある…なんて語ってしまいましたが、場の空気的には、「いやいや、五十嵐選手は過去アマチュア時代に八重樫選手を幾度も退けてるし、距離感、スピードで優位、絶対の自信があるはず」なんて感じで会話は進んだわけですが、なるほど、そういう見方が大半なのかなぁ…なんて思いまして…


で、五十嵐選手の最近の積極的な打ち合いに、その「気概」が滲み出ていて、それはそれで非常に好感を抱いているわけですが(見方に拠ってはこの戦いぶりを危険含み、と評価する向きも多数でしょうが)、しかし、どうにも、僕は八重樫選手が好きなのであります…


井岡戦におけるガッツはもとより、個人的には、そのプロボクサーとしての「軌跡」にほだされる部分が多いわけですね…


アマチュアエリートとしてデビュー、無敗のまま僅か5戦で東洋太平洋ミニマム級タイトルを獲得、そして、その勢いのまま時のWBC同級チャンピオン、イーグル京和に挑むも、2Rにバッティングで顎が粉砕、しかし、最後まで戦い続けるも大差判定負け、その後、再起の過程で辻昌建さんに判定負けを喫する再びの試練…


その後、大阪の地で堀川謙一選手と王座決定戦を争って、日本タイトルを獲得するも、どこか垢抜けない印象ありました…


が、ついに掴んだ世界再挑戦のチャンスは後楽園ホールでタイのポンサワンが相手でしたねぇ…


そして、ターミネーターの異名を持つチャンピオンとの壮絶なる打ち合いを制して念願の世界チャンピオンに輝いたわけですが、この初防衛戦がWBC同級チャンピオンの井岡一翔選手との、日本史上初となる、他団体王座統一戦であったわけですが、これには無念の敗戦を喫するも、しかし、多くの視聴者に感動と勇気を与えたわけですね…


さてさて、話を戻しますが、しかし、ボクシング通のみなさまの見立ては五十嵐優位ですよねぇ…


体躯のアドバンテージもさることながら、そのボクシングスタイルの相性…がどうも五十嵐選手に利する格好になる…と言うのがその見方の核心ですねぇ…


ううむ…


八重樫選手の得意の出入りは、弾かれ続けてポイントを失い続けることになっちゃうのでしょうかねぇ…?


五十嵐選手は「勝利のイメージ」がどんどん膨らんでいているのかもしれませんねぇ…


勝手知ったる八重樫選手…と自信を深めているかも…


また、いまや知名度も獲得している八重樫選手を撃破すれば、五十嵐選手自信も大きく注目を浴びること間違いなし…


でも、僕は八重樫選手の、その壮絶なる苦節と挫折が好きなんだなぁ…


もちろん、五十嵐選手の挫折、日本王座統一戦における、清水智信戦の敗戦も承知ですが、僕は八重樫選手のイーグル戦からの「這い上がり」が好みなんですよねぇ…


東洋太平洋タイトル獲得前の、デビュー間もない頃の八重樫選手を僕はホールで生観戦していて、自分の試合後に客席からリングで戦うボクサーたちを眺めていた姿がやけに印象に残っていて、あぁ、八重樫選手はあの初々しかった頃の夢を、苦難と挫折を乗り越えて、つに体現したのだなぁ…なんて想うと、ついつい感慨深くなっちゃうのですよねぇ…


分かりますかねぇ?


こういう感じ…


しかし、しかし…戦前予想は不利かぁ…


むむむ…


試合が楽しみっ!!!


御愛読感謝


つづく