清水、「休養扱い」に意義、ベルト返上辞さず構え… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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王者・清水、王座返上も!JBCに公開質問状 スポーツ報知


“休養王者”清水 大毅の12・7世界戦に異議!ベルト返上も デイリースポーツ


清水が休養扱い問う質問状提出 回答次第で王座返上も スポニチ


金子ジムが質問状 清水「休養王者」で 毎日新聞


骨折完治したのに…WBA休養王者・清水が不満 読売新聞


…ということで、各紙一斉に報じましたねぇ


つまり、これ、多くのお茶の間の皆様にとって、「亀田一家」ってどれだけ姑息で狡賢いの!? って改めてお感じになるのではないでしょうか?


ズバリ、清水選手はあの老獪なるメキシコの2階級制覇チャンピオンを見事な判定で撃破して「正規チャンピオン」の座を奪取したのであって、その快挙を貶めるがごとく、清水選手の怪我を巧妙なる言い訳にして無秩序団体であるWBAに亀田陣営は働きかけ、そして、清水選手を「休養チャンピオン」なる奇妙なるに押し込め、亀田大選手が棚ボタの暫定から正規チャンピオンに格上げされたタイのテーパリットと世界タイトルマッチをやろうってんですから、この裏事情を知ればボクシングファンならずとも亀田陣営のえげつなき暴挙をご理解していただけると思います…


ただし、そんな亀田陣営のウルトラCを発動させた背景には、日本ボクシングコミッション(JBC)の「根拠のないWBA暫定世界タイトルの国内開催は認めない」という姿勢が強固として存在し(これはWBAが承認料ほしさに本来の目的から逸した暫定タイトルを乱造し、世界タイトルの権威を著しく損なっているため)、亀田大選手は本来は清水選手挑戦が規定路線であったはずだが、その清水選手が怪我でしばしの戦線離脱を余儀なくされ、しかし、TBSにおけるテレビ興行をあくまで『世界タイトルマッチ』と銘打つがため、国内の暫定タイトルマッチ開催がJBCにより退けられたために、捻じ曲げに捻じ曲げてこんな事態になったというのが実態でありましょう…


で、この騒動の背景にある問題とには…


1)WBAのあまりにもな無秩序、そのタイトル乱造乱発、統括団体としての在り方が異常


2)JBCの頑ななる対応(清水選手の怪我は事実なのにどうしても暫定は認めない)

※但し、JBCとして承認料稼ぎの謎の暫定チャンピオンとしての存在であったテーパリットを世界チャンピオンとして認めるわけにはいかない、という姿勢は個人的には理解できる


3)日本ボクシング界における永久追放者である亀田史郎氏とライセンス無期限停止中の元亀田ジム会長の五十嵐氏がウクライナ開催のWBA総会に乗り込み、清水選手を「休養扱い」にするために暗躍したとされ、もし、これが事実であるとするならば、清水選手の世界チャンピオンとしての地位、名誉、利益、権利に自分たちの利益都合のために干渉したことになり、同義的にも許されざることにあたる


4)清水選手が時のチャンピオンであったウーゴ・カサレスに挑むにあたり、亀田ジム・プロモーションとの間にどのような契約・約束事があったかわからないが、このあたりも一般にはわからない事実が存在するものと思われます


ざっと、こんな感じで、で、今回、改めて清水陣営が会見を開いてJBCに質問状を送りつけた内容とは…


以下、毎日新聞から抜粋…


>質問状では


▽休養王者に関するWBAルール上の定義の提示

▽JBCが休養王者と正規王者の間に序列がないとする根拠

▽正当な理由(眼底骨折)があるのに、JBCが国内でWBA暫定王座戦を認められないとする理由

▽清水を休養王者とし、12月7日のテーパリット・亀田大毅戦(大阪府立体育会館)を同級正規王座戦と認定したWBAの公式文書の開示


--などを求めている。


…となっています。


これ、JBCはいい加減なこと言えませんし、これだけ公になっている問題でありますので、世間の注目もかなり大きい…


TBSにしてみても嫌なミソがついた格好でありますし、これ、JBCのタイトルマッチ承認方向が覆ったらどえらいことになりますね…


もっとも、こんな「因縁」も話題集めにしちゃうのがテレビ局という場所なのかもしれませんが…


で、もうこんな政治的な駆け引きやゴタゴタは散々語ってきたし、実は、僕が一番気になっているのは、当の「休養チャンピオン扱いのまま」の清水選手の『心境』であります…


一度は「あんな負のオーラを出し続ける亀田兄弟とは関わりたくない」と涙ながらに訴えた清水選手でありますが、今回の会見ではその「名指しで批判」した自らを戒め、さらに謝罪し、「だれの挑戦でも受ける覚悟」がある…と言い放ったそうで、よくぞ言い切った…と僕は内心ほっとしたのであります…


そう、厳しい言い方を敢えてさせていただけば、「亀田兄弟から逃げたといわれてもいい、絶対に同じリング上がりたくない」という台詞が前の涙の会見であったのですが、ぶっちゃけ、僕はこう思ったのであります…


---駄目だ、世界チャンピオンがそんなことを言ったら、死ぬまで絶対に後悔し続けることになる、世界チャンピオンたるもの、その拳で語るべきじゃないのか!? ぶっ倒せ、ぶっ倒してその強さを証明してくれ、そして、誠実の強さと神々しさを発散するのが清水選手の世界チャンピオンとしての「命題」ではないのか!?


…すいません、この言葉は、ずっと心の中にしまっておりました


清水選手の気持ちは複雑であろうし、周りがぶつけるには少々大胆すぎる言い方だと感じ、躊躇していた部分であります…


が、もう僕の想いも吐露させていただいてもよかろう…


再び、毎日新聞抜粋…


>清水は「王者として誰の挑戦でも受ける」と話し、自分が休養王者扱いとなり、他の選手による正規王座戦が行われることを「王者が軽んじられている。許してはダメ」と語った。


そう、この戦いはもはや「自分の扱い」だけの問題ではない、日本の、そして、世界のボクシング界が抱えた問題でもあるし、さらに、ボクシングを心から愛する支援者とファンのための戦いでもあるのだ…


世論の過半数、いや、大多数が清水選手の立場を尊重してくれている…


ある意味、残酷にして厳しい言い方をさせていただけば、「みんなの気持ちに応えてくれ!!!」の一言に尽きる…


そんな「想い」を一身に集められるのが世界チャンピオンの幸福であり、残酷であるとも感じるわけでありますが、清水選手にはこの問題を回避する術はないし、逆に、この逆境を越えた先には相当なる真なる強さと喝采が待っていることは確実であります…


頼みます… 応援します!!!


さて、これが僕の気持ちであるのですが、しかし、気になるのは、清水陣営「決死の覚悟」という意味として、WBA及びJBCから質問状の回答に納得が行かなかった場合、「ベルト(タイトル)の返上も辞さない」という表現であります…


個人的にではありますが、これだけはいけない…


いかなる理由があるにせよ、戦わずして、返上はいただけない…


心の調整と肉体の調整がこのような事態を受けてどれだけ厳しいものになるのか、その圧倒的苦悩…は、もちろん理解できる、が、世界チャンピオンとして、戦わずにタイトルを、ベルトを返上したらきっといつか後悔する…


死に物狂いで戦い、その上でいかなる結果が待っていようともいいじゃないか…?


戦いを辞すのだけはやめていただきたい…


みんなが清水選手の応援をするはず、この声をエネルギーにできたら、きっと過去最高のパフォーマンスを発揮できるはず…


この「幸福」と全身全霊で向き合い、そして、この「圧倒的困難苦悩」に絶対に打ち勝って欲しい!!!


清水選手よ、あなたは一人ではない…


御愛読感謝


つづく