先日のWBC世界ミニマム級タイトルマッチ、「井岡×エルナンデス」の興奮も冷めやらない状態でありますが、これ、10月に世界のボクシングの本場、アメリカはラスベガスでのV7戦、超の付く大一番を控えたWBC世界スーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃選手が、ボクシングマニアのお馴染み番組、WOWOWエキサイトマッチに出演、なんと、対戦相手にして元2階級制覇チャンピオンのラファエル・マルケスの世界前哨戦をテレビ解説する…という興味深い記事…
しかし、この対決、燃えてきますねぇ…
35歳のV6達成チャンピオンと、36歳の元2階級制覇チャンピオンによる、夢の激突、「世界」の冠に相応しい、文字通り、真なる『晴れの舞台』…
かぁ、まさに、これぞ、日本のボクシングファンが待ち望んだ夢の晴れ舞台であります…
つまり、その肩書きこそは紛うことなき「世界チャンピオン」であっても、こう言っては身も蓋もないのですが、所詮、日本は東洋の小さな島国、日本人の世界チャンピオンは日本のボクシングコミッション・協会の方針もあり、また、世界的傾向・潮流からもやや乗り遅れている感もあり、なんというか、非常に鎖国的なる現状が長きに渡り続いてきたため、「世界チャンピオン」ではあっても、世界の『最前線』とは程遠い場所で地味に存在している…という印象が拭えないのが実態でもありました…
日本のボクシングファンならば御存知の通りでありますが、日本ボクシングコミッションは世界的傾向とされる主要4団体のうち、WBAとWBCしか承認しておらず、IBFとWBOという二つのメジャー団体は未だ未公認であり、『多団体統一チャンピオン』はまだ誕生していないわけであります…
(※かつてジュニアバンタム級で世界王座を獲得した渡辺二郎さんでありますが、実質的な意味で当時のWBAとWBCタイトルを統一しましたが、タイトルの同時保持は承認されなかったので「幻の統一チャンピオン」という存在であります)
しかし、ここへ来て、日本ボクシングコミッションは条件付でWBOとIBFタイトルへの参入を認めました…
WBAあるいはWBC世界チャンピオンによる、「他団体チャンピオンとの王座統一戦」に限り、承認しよう…という動きになったわけでありますが、で、なんでまた西岡選手の話題でこのテーマに触れるかと言えば、西岡選手こそが、日本人選手初となる、『他団体統一世界チャンピオン』の最有力候補である…ということでありますね…
つまり、このラスベガス決戦で世界的ビックネームであるラファエル・マルケスを破り、世界的注目を実現させたならば、恐らくは、その次戦にも『他団体統一戦』の歴史的一戦がセットされる可能性が高まるわけでありますね…
日本人ボクサーにとって、また、日本のボクシングファンにとって、あまりにも遠すぎた場所、その「夢の地平」とも言うべき、彼方にあったはずの「他団体統一チャンピオン」の誕生が近づいております…
そういう意味でも、西岡選手には絶対に勝っていただきたいこの一戦…
西岡選手の夢は、我々ボクシングファンの夢…であります!!!
さて、挑戦者のマルケスにとって前哨戦となった調整試合を、対戦することが決まっているチャンピオンの西岡選手がテレビ解説…とは、まさに、異例にして興味深い企画でありますねぇ…
あぁ、実に愉しみでありますねぇ…
最後に、因みにとなるのでありますが、西岡選手のライバルとなる各他団体の世界チャンピオンを確認…
WBA世界「正規」スーパーバンタム級チャンピオン リコ・ラモス
WBA世界「暫定」スーパーバンタム級チャンピオン ギレルモ・リゴンドウ
WBO世界スーパーバンタム級チャンピオン ホルヘ・アルセ
IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン タカラニ・ヌドロブ
…っと、しかし、これら現同級チャンピオンとは別に、世界的ビックネームの強豪がうじゃうじゃ存在するがスーパーバンタム級であります
長谷川選手を破った「元三階級制覇チャンピオン」フェルナンド・モンティエルや、そのモンティエルを失神させた「フィリピーノ・フラッシュ」ノニト・ドネア、プエルトリコの「サラブレット」ウィルフレド・バスケス・ジュニア…
つまり、夢の「他団体統一戦」も願って止みませんが、しかし、こんな選手たちとの「歴史的激闘」の誕生も、それ以上に胸がときめく方も多いはず…
やはり、今、一番注目すべきは西岡利晃選手でありましょうねぇ…
胸がときめきます…
御愛読感謝
つづく