映画「SUPER 8」、やっと観ました…
☆☆☆☆☆満点で、☆☆でしたっ!!!
WOWOWで午前10:55~生中継オンエアーでありますねぇ…
下田選手はかねてより「天才」の呼び声が高かったのですが、しかし、その「天才」も幾つかの挫折を味わうことで現在の「世界チャンピオン」に相応しき強さを身につけてきたわけですね…
東日本新人王に輝き、順調に無敗で日本ランカーとなり、その天才性を遺憾なく発揮、そのスピード感溢れるサウスポーに多くのマニアが唸ったわけですが、最初の試練を与えたのは、先日、王座統一戦で判定で敗れた前日本スーパーバンタム級暫定チャンピオンの瀬藤選手でありましたね…
その序盤、見事なタイミングと角度から、切れ味抜群のカウンター一閃で瀬藤選手からダウンを奪う立ち上がりも、しかし、当時の下田選手には8Rをフルで全力疾走するだけのスタミナがなかった…
瀬藤選手の執念のボクシングが爆発、ジワジワと追い上げられ、結果、判定負けを喫してしまったわけですね…
いや、この試合、僕は幸運にもホールで生観戦できたわけですが、まさに、「珠玉の名勝負」と言える激闘でありましたが、この挫折が下田選手をさらに強くさせたことは言うまでもありませんね…
その後、スタミナを強化してフルラウンド疾走しながら戦えるだけのスタミナを蓄えた下田選手、当時の日本チャンピオンの山中選手からダウンを奪っての判定勝ちで日本チャンピオンとなったわけですが、その王座の3度目の防衛戦で迎えた三浦選手の「駆け引き」のボクシングに翻弄され、距離感で優位に立たれた挙句、空転に次ぐ空転を強いられ、さらに、偶然のバッティングにより負傷判定でタイトルを奪われてしまう…
この2度目の挫折がさらに下田選手のメンタルに喝を入れることになったわけですが、その後、海外修行を挟んだ後、敵地名古屋に乗り込んで当時の東洋太平洋チャンピオンの、頑強なるど根性チャンピオンの大橋選手と真っ向勝負、目一杯打ち合って二つ目のベルトを獲得…
さて、下田選手のインタビューを幾つか読んだ事ありますが、瀬藤戦の敗戦を受け入れたからこそ強くなれたこと、また、2度対戦している山中選手のガッツに素直に心を動かされたことなんかを語っていた覚えありますが、下田昭文というボクサーの背景に刷り込まれた強さとは単なる天才性にあらず、つまり、その核心にあるものは、二つの大いなる「敗北」と、執念の塊の如き強豪との「切磋琢磨」に裏打ちされた、筋金入りのキャリアに他ならないわけですね…
まぁ、ボクシングマニアならばみんな御存知なエピソードだと思うわけですが、そんな下田選手だからこそ、この虎の子の世界タイトルのベルトを賭け、敵地アメリカ本土で無敗のオリンピアンとの初防衛戦に臨むというのだから応援のしがいがあるというものでありますね…
タイトルを獲得した李選手との戦いでありますが、あれも衝撃的でありましたね…
ダウンを2度奪って優位に立つも、しかし、スタミナを無視するかのような、最後の最後まで攻め続けた『徹底的攻勢』に更なる進化を見出した方も多かったのではないでしょうか…?
ああ、明日が待ち遠しいっ!!!
我らが、「叩き上げの天才」、下田昭文選手は必ずや大きな仕事をやってのけててくれるでしょう!!!
ってことで、今夜は下田選手のことを想いながら休みたいと思いますです…
そうそう、僕はダイナミックグローブを度々生観戦しているわけですが、どういうわけか、ホールで度々下田選手に遭遇することが多くて、で、下田選手が日本ランクに入った直後くらいに、ホールのトイレで「頑張って」と声をかけたことありまして、その時、下田選手はポカンとした顔で、「はぁ…」ってな気のない返事をしてくれたわけですが、まぁ、なんというか、一人のボクサーがランク入りする前から気になって、そんでその成長過程をつぶさに見つめながら、ついには世界チャンピオンにまで上り詰めるのを見つめられることの幸福ってのを教えてくれた下田選手でありますので、もう絶対に勝っていただきたいわけであります…
でも、あの時の下田選手でありますが、何もトイレで頑張ってくれ、なんて応援しなくてもいいだろう?なんて気持ちだったのかもしれませんが、僕にとっては最高の思い出であります…
御愛読感謝
つづく