三度目の世界挑戦であったが、まさか、誰もあのガッツ石松が勝つだなんて思ってもみなかった、と言うタイトルマッチ…
WBC世界ライト級タイトルマッチ
三度目の防衛戦となるチャンピオンのロドルフォ・ゴンザレスが倒れたのは8ラウンド、試合前から勝ち目などない、と思われていた挑戦者が予告していた「幻の右」が炸裂したのだ…
この時、レフェリーはこともあろうに過剰なるロンクカウントをした挙げ句、さらに倒れたチャンピオンの両腕を持って引き起こしたそうな…
ルール違反だっ!!
しかし、誰もが勝てるはずないと思っていた挑戦者は冷静だった…
大丈夫、俺、あいつをぶっ倒すから黙ってて…!!
レフェリーに救い起こされたチャンピオンは挑戦者の追撃の前に再びマットに沈み、もはや立ち上がることは出来なかった…
8ラウンド2分12秒、KOで新チャンピオン誕生っ!!
WBC世界ライト級「新チャンピオン」、ガッツ石松~っ!!!
やったぞ、この野郎、てやんでぇ!!
…かの有名な「幻の右」ですが、伝記ノンフィクションを読むと、当日の勝利者インタビューで初めて飛び出した言葉ではなくて、実は試合前の記者会見で登場していて、つまり、チャンピオン攻略の為に、伝説の名トレーナーのエディ・タウンゼントさんと一緒に編み出した「必殺の鍵」だったみたいですね…
一見、おとぼけなるガッツ石松さんですが、じつはかなりの知将なんですよねぇ…
かぁ、痛快っ!!
さて、ついに念願の世界チャンピオンとなったこの夜、ガッツ石松さんは赤坂プリンスホテルで用意された祝勝会に顔を出した後、なんと遊び仲間と朝まで麻雀に興じたそうでありますが、マジですかね、この逸話は…!?
世界タイトルマッチを戦った後で徹夜麻雀とは…!?
知将には、しかし、実は悪友が多かったのですな…
さて、「幻の右」とは、右でフェイントをかけ、左フックを放ち、目にも止まらぬ速さで右を返す…と言うコンビネーションであり、試合前から練りに練られた、計算ずくの必殺パンチであった…と言うことのようであります。
多分…
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参考:拳闘浪漫 日本ボクシング黄金伝説
追記 …で、YouTubeを見直したら、まあ、何となくですが、決定打は打ち下ろしの右っぽいですが、ゴンザレスがくらっと来たのは不意に繰り出されたガッツさんの左フックのように見えましたね…
つまり、「きっかけの左」が素晴らしかったんじゃないかと…
また、チャンピオンは三度ダウンして、二度目にレフェリーが立たせちゃうんですな…
が、ガッツさんの追撃に散りましたね、YouTubeで皆様も探してみてくださいまし…
痛快でありますぞっ!!