---3階級制覇
という言葉の響きに違和感を覚えるのは僕だけではあるまい…
日本人ボクサーでは、未だこの領域に立ったボクサーは存在しませんが、ただ、かつてファイティング原田さんが異様なるレフェリーの理不尽判定に泣かされてフライ・バンタムそれに続くフェザーの王座獲得はならなかった…という歴史的背景はありますが、当時は「スーパー階級」のない時代でありますゆえ、その「階級またぎ」の価値と意味の重さは段違いであることはいうまでもありません…
亀田興選手、スーパーフライを飛び越え、バンタムを狙うそうで、対するは日本人キラーのアレキサンドル・ムニョス…
カードとしては興味が沸かないわけではありませんが、しかし、これが世界チャンピオンを決める王座決定戦だと思うと正直違和感が残りますし、また、亀田興選手がこれに勝利すると「日本人初の3階級制覇チャンピオン」という称号が一人歩きするので、そこはやはりある種の虚無感を覚えずにはいられない…
むむ…
防衛回数をドンドコ重ねるよりも、最近は階級制覇数を増やす…というのは亀田流ですね。
長谷川選手がスーパーバンタムを越えて、飛び級のフェザーで2階級制覇を達成しましたが、長谷川選手の場合、かねてより減量苦が付きまとい、ファンもそれを熟知、また、かなりのリスクを背負って挑戦したという背景も含めて大多数の人がその「必然」と「切迫度」を理解していただけに、その価値と意味、さらに、重さが実感できますが、さて、では亀田興選手はどうか…?
---必然と価値、さらに、その経緯と「権威」とは?
WBAという老舗統括団体の有様とそれを許容する日本ボクシング界の性質も無関係ではあるまい…
ため息が零れるのは僕だけではあるまい…
御愛読感謝
つづく