- 一拳一会〈2〉だからボクシングは面白い/千代 泰之
- ¥2,100
- Amazon.co.jp
ボクサー自身、あるいは、その周囲の方が語るボクサー像のノンフィクション、その第2弾、読ませていただきました…
特に印象深かったのは悲劇的な「無冠の実力者」・日本スーパーバンタム級ランカーの瀬藤幹人選手と、かつて、後の世界チャンピオン小堀祐介選手に挑んだスーパーフェザー級のテクニシャン村上潤ニ選手の項目か…
瀬藤選手のオカマバーでの働きぶりとその人生哲学は非常に興味深く、また、その後の彼の度々の苦難を想うと、なんとも胸を打ちますね…
そして、村上選手といえば、本望選手、小堀選手…と立て続けにタイトルマッチに挑み、どちらも敗れてしまったわけですが、小堀選手との試合から一月後、突然の急性心不全でお亡くなりになってしまったのですね…
享年30歳… 端正な顔のサウスポーでしたね…
やはり、リングで戦う選手達を「活字」という側面から見つめなおす…というのは非常に勉強になります…
とても読み易い本です…
時々、監修の千代さんを後楽園ホールでお見掛けします…
お身体が不自由で車椅子でおられるのですが、しかし、物凄い熱意と執念でボクシングを愛されてらっしゃいますね…
この本のパート1は直接千代さんから後楽園ホールロビーで買い求めさせていただいたのですが、代金のやり取りや、握手をするだけでもとても大変なご様子なのですが、しかし、一生懸命「笑顔」で対応してくださり、僕はそのお姿を拝見して「僕もがんばらなくっちゃ」…と激しく感じたのをよーく憶えています…
「生きる」ことを素朴な言葉たちで優しく考えさせてくれる本ですね…
更なる「続編」も楽しみにさせていただきます!!!
御愛読感謝
つづく