「一拳一会」(2)について… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

一拳一会〈2〉だからボクシングは面白い/千代 泰之
¥2,100
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ボクサー自身、あるいは、その周囲の方が語るボクサー像のノンフィクション、その第2弾、読ませていただきました…


特に印象深かったのは悲劇的な「無冠の実力者」・日本スーパーバンタム級ランカーの瀬藤幹人選手と、かつて、後の世界チャンピオン小堀祐介選手に挑んだスーパーフェザー級のテクニシャン村上潤ニ選手の項目か…


瀬藤選手のオカマバーでの働きぶりとその人生哲学は非常に興味深く、また、その後の彼の度々の苦難を想うと、なんとも胸を打ちますね…


そして、村上選手といえば、本望選手、小堀選手…と立て続けにタイトルマッチに挑み、どちらも敗れてしまったわけですが、小堀選手との試合から一月後、突然の急性心不全でお亡くなりになってしまったのですね…


享年30歳… 端正な顔のサウスポーでしたね…


やはり、リングで戦う選手達を「活字」という側面から見つめなおす…というのは非常に勉強になります…


とても読み易い本です…


時々、監修の千代さんを後楽園ホールでお見掛けします…


お身体が不自由で車椅子でおられるのですが、しかし、物凄い熱意と執念でボクシングを愛されてらっしゃいますね…


この本のパート1は直接千代さんから後楽園ホールロビーで買い求めさせていただいたのですが、代金のやり取りや、握手をするだけでもとても大変なご様子なのですが、しかし、一生懸命「笑顔」で対応してくださり、僕はそのお姿を拝見して「僕もがんばらなくっちゃ」…と激しく感じたのをよーく憶えています…


「生きる」ことを素朴な言葉たちで優しく考えさせてくれる本ですね…


更なる「続編」も楽しみにさせていただきます!!!


御愛読感謝


つづく