JBCは「亀田一家の過去反則」も清算すべき…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

亀田興毅選手の「謝罪会見」にまつわるニュースにおいて、皆様から頂いたコメントを拝見するに、むむむ…と、思わず幾つかの事項で唸ってしまいました…


■もう


よかない? いつまで同じ話繰り返してんの 一番の被害者内藤がもういいって言ってんだからよ

自分らファンとなだけで関係ないだろ 話あってなにをもとめる? 改善するための話あいか?

なんも変える力ねーし 費やす時間が無駄やぞ? 大人しく時間がたって結果がでるの待ちゃあいいんちゃう?

もうようわからんよ 


あの、このような書き込みも頂いているのですが、もうこの亀田問題を切り上げて先を見据えればいいじゃないか、内藤チャンピオンも「立派だった」と公言しているのだからいいじゃないか?もう読みたくない、聞きたくない…という方は、以下の文章は敬遠して頂いた方がいいと思います。


しかし、このブログの管理人である僕としては、「問題提起」していただいた皆様と一緒に考える義務が生じると思っておりますし、以下に添付させていただく幾つかの「皆様の声」こそは貴重な可能性を秘めていると考えています…


また、「なんも変える力ねーし」…なんて言葉を頂いていますが、僕はそうだとは思いません。直接JBCに批判を届けることが目的ではありませんし、そんなのはおこがましい話であります。しかし、ここで繰り広げられる「声の交換」ですが、「意見・視点・思想」の『共有と交換』でありますので、それ自体に対しての批判に関しては断固として突き返させていただく所存であります。


それこそが、このブログの最大の目的であり、存在の意味であります。そして、全ての人に与えられた表現の自由だと考えます。


偉そうなこと書いちゃって申し訳ございませんが、そのような気持ちですので、「もう黙って彼らを見つめたい派」の方は読むと頭に来ちゃうかも知れないので、予めそれを前置きとさせて頂きます。


さて、亀田一家を代表して謝罪会見に臨んだ長男・興毅選手は確かに「誠実に反省」しているように見えました。社会現象となった「亀田一家問題」に一旦の収束を迎えさせる方向に進んだ…と考えるのが妥当でしょうか?


反則指示をした興毅選手が謝罪をし、その不器用ながらも「誠実」ともとれる態度に国民世論は一旦「許す」的論調に推移し始めた…


と僕は感じていますが、なんとなーく複雑ではあります。


僕もそのような気持ちになりつつあるのですが(亀父はこの際別物と考えて)、あの会見があまりに厳しい追及であったために、「弱いものいじめ」的に映ってしまったようにも見え、また、これがワイドショー的スキャンダルな視点からの「質問・尋問」であったし、僕たちボクシングファンからすると、なんだか煮え切らないものも残ってしまったのではないか…? と、感じるのはなぜか?


(※今回の会見でもっとも激しい追及をしたのは井口さんと言うワイドショーレポーターでしたが、個人的には「的確」であったと感じています。これは単なるスキャンダルに非ず、世界タイトルマッチという大舞台においての「反則指示」の罪の重さを考えれば当然の追求であり、世間の関心はまさにこの部分であり(認めるか、そうでないのか?)、これだけ社会を騒がせた訳ですから、この際、レポーターを責める気には僕はなりません。ボクシング界だけの話ではない、総理大臣がコメントするほどの問題であった…と言う意味で、また、過去を穿り返されるのもそれだけの『膿』(暴言・暴挙・悪態・非礼・傍若無人)がそこに存在していただけの話である…と僕は考えています。ボクシングファンだけの問題ではないのだから、これは当然至極と言う認識が僕にはあります…)


「家族愛の表現」と「反則指示を認めた事実」は世間的にはある意味、『理解しやすい結果』となった訳ですが、この謝罪会見にまつわる記事のコメントで繰り広げられた『ある視点』への疑問は確かに横たわったまま…


それは、プロスポーツとしての『ボクシングの聖域』を侮蔑し続けてきた「ルールと倫理」に関わる意味での総括にまで亀田問題が及んでいないから…であるとも言えます。また、僕もこの部分に関してちょっと考えたいと思い、ちょっと今夜は更新したいと思う次第であります…


以下はそんな皆様の『声の交換』、その一部抜粋…


■JBCの義務


亀田兄弟が謝罪して再出発するのは良いことです。しかし、内藤戦で亀田家ぐるみでの計画的反則が明らかになったのです。内藤戦以外での亀田家の試合で意図的な反則があったかもしれないという疑惑は残っています。この疑惑については、調査して真相究明すべきだと思います。それはJBCの仕事です。JBCは亀田家反則疑惑の真相を究明する義務があると思います。
 
井口レポーターが執拗に質問したのは、興毅選手が素直に反則指示を認めないからだと思います。井口レポーターが悪いわけではなく、素直に認めない興毅選手が悪いと思います。白黒がはっきりとついたので、井口レポーターの質問は良かったと思います。
 
テレビ業界としては亀田問題はひとまず幕引きだと思います。しかし、ボクシング界は亀田家の残りの反則疑惑をうやむやにしてはいけないと思います。亀田家の疑惑を晴らすにしろ、余罪を断罪するにしろ、真相究明が必要だと思います。 通りすがり


■無題


なぜか亀田家は反則指示を素直に認めようとしませんでした。あれだけはっきりと映像が残っているので、言い逃れることは不可能だと思います。にもかかわらず、興毅選手はなかなか反則指示を認めようとしませんでした。言い逃れできないことなので、すんなり認めてしまえばいいはず。でも、なかなか認めようとはしません。それはなぜでしょうか?ひとつ考えられることは、今回以外にも余罪があるのではないか、そのことまで言及されることを恐れたのではないか、そう疑うことも可能だと思います。納得のいかない疑惑でくすぶるのは気持ちが晴れません。真相究明して白黒はっきりしてほしいですね。 通りすがり


通りすがりさんへ


確かに、今までの試合でも反則はあったかも知れません‥
でも、批判をうける覚悟で言わせて貰えればレェフェリーが反則を取らなければ反則ではないのです‥
もっと言わせて貰えれば、反則なんてものは亀田以外にもしてる選手はいます☆終わった試合の事を今更どうこうは違うと思いますよ? ぽちょむきん


■ぽちょむきんさんへ
 
ついついやってしまった反則と亀田家のようなセコンドぐるみで計画的・恒常的に反則するのは、ちょっと違うように思います。特に亀田家は、内藤戦以外の多くの試合で反則疑惑が指摘されていると思います。他と比べて亀田家の反則は特別に悪質だと思うのです。
 
今回、亀田家は反則指示を認めました。であれば、余罪について追及するのは至極当然ではないかと思います。このままうやむやになってしまえば、亀田両選手への疑いが晴れないままになってしまうと思います。それは亀田両選手自身にとってもマイナスだと思います。
 
また一方で、もし亀田家に反則をされたのに泣き寝入りしている被害者がいたら、可哀想だと思います。極端なたとえ話ですが、結局、反則を隠しとおした亀田家が地位や賞金を貰って得をして、被害者は負けたりケガしたり選手生命を失ったり散々だったことになります。それはあまりに不公正だと思います。
 
ぽちょむきんさんの言うように、結果的にバレない反則された方は泣き寝入りするしかないのかもしれません。でも、私的には、亀田家の反則指示が明らかになった以上、JBCは真相究明すべきだと思います。 通りすがり


■無題 


亀田家の反則は実際過去にもありました。ですが過去にさかのぼれば他のボクサーも反則をしていた選手はいます。さらに言うならこれ以上過去の反則を指摘するなら、それは他のボクサーの反則行為も指摘していかなければなりません。そうなった場合ほとんどのボクサーはライセンス停止になってしまいます。テレビで関係者が言ってましたが、世界タイトルの様な大きい試合でない限りあの様に反則指示をするセコンドは実際にいます。その場でレフェリーが反則と言わなければ「反則ではないんです」。よって今回問題にすべきなのは12Rでのあの反則の事だけなんです。 ボクファン


■反則


亀田兄弟の過去の反則を洗いざらい調べる必要は無いでしょう。会見で興毅が反則をなかなか認めなかったことについても、亀父が会見で明確に否定したのだから、「はい、やりました」なんて素直に言えないです。そもそも亀父が反則を認めていたら、興毅だって会見で素直に認めたと思います。そのような背景を無視して、興毅が反則を認めるのを渋っていたという見方は違うと思います。あのリポーターが引き出したのは評価しますが、公開リンチみたいな会見は見ていて嫌でした。芸能リポーターではなく、ボクシング専門の記者のみ質問させればよかったと個人的に感じます。反則した、しないを白黒させただけでは進歩が無く、反則した背景をもっと突き詰めてほしかったです。しかしもう終わったことだから、これからは兄弟が改心できる姿を見てれば良いし、過去の反則はボクシングをよく見ているファンの誰もが感じていることなので、同じような戦い方をすればバッシングが再燃するということも彼らは分かると思います。それが改善されてなければ非難をすればいいです。 ジェームス


■ジェームスさんのお話にも賛同します


ジェームスさんへ
 
そうですね。ジェームスさんが言われるように、もう終わったことですから、反則を受けて泣き寝入りしている被害者がいても仕方ないかもしれませんね。
 
いずれにしても、過去の試合について真相究明するしないは、JBCが判断することだと思います。
 
そして、ジェームスさんが言われるように、亀田家の反則は誰もが知っていることなので、今後の亀田両選手の試合を反則がないか注意深く観戦することだと思います。
 
ただ、ちょっと心配なのは、私などは今回の内藤戦のサミングなど多くの反則にすぐには気がつきませんでした。反則に注意してビデオを見返して、はじめて気がつきました。レフェリーやセコンドも気がつかないほど、巧みな反則だったと思います。ですので、反則を見落としてしまうのではないか心配です。このように疑わしい目で観戦しても楽しくないので、亀田両選手の疑惑をすっきりと晴らした上で観戦したいと思うのです。そういう意味で私は亀田家の過去の試合についてJBCに真相究明してほしいと思うのです。 通りすがり



■通りすがりさんへ


亀田兄弟の反則をJBCが究明するよりも、これをきっかけにしてルールの厳格適用や、露骨な反則を見逃したレフェリーについても制裁対象にするべきです。正直亀田兄弟がクローズアップされていますが、パンチを出さずに頭から突っ込んだり、クリンチばかりする選手が多くいます。クリンチも厳密には反則行為なのです。突発的なクリンチやもつれた時のクリンチは仕方ありませんが、意図的に相手の攻撃を避けるために多用する選手にも減点をすぐに与えてほしいです。試合自体がつまらなくなってしまいます。そういった部分の見直しをトータル的に徹底してもらいたいです。今回の件とは違いますが、長島選手の最近の試合にも意図的なクリンチが多すぎて興ざめしています。 ジェームス


■JBCへの期待


ジェームスさんへ
 
ジェームスさんの言われるように、ルールなどシステムに問題があるならば、よく検討して改善すればいいと思います。(杞憂かもしれませんが、必要以上にルールを厳格にすると、テクニックを活用する幅が狭くなってしまうのではないかと少し心配です。)
 
それから、システムを改善したからといって、亀田両選手への反則疑惑は晴れないと思います。むしろ、亀田両選手の疑惑を晴らすためにも、JBCは亀田家の過去の試合について真相究明すべきだと私は思います。いずれにしても、真相究明するしないは、JBCが判断することだと思います。 通りすがり


…以上が、亀田一家の「過去の反則」に関する皆様の意見交換であります。


「通りすがりさん」の気持ちが僕にはズキズキ…と伝わって来ました。また、「反則とレフェリーが指摘しなければ反則ではない」…のかもしれませんが、これをそのように「言葉」でバッサリと言い切ることに極端な「違和感」を感じたのは僕だけではないと思うのですが、いかがでしょうか?


理屈で言えばそうでしょう… しかし、「命を懸けて戦うボクサー」たちがそんな言葉をどのように受け取るのか?と考えて僕は奇妙に悲しくなったのであります…


「反則行為」が見つかる見つからない…がある。


「反則行為」についてる、ついてない…がある。


「反則行為」に巧い、下手がある…がある。


この巨大なグレーゾーンの大きさに改めて愕然とするわけですね。残念なことに、現状では「テクニック」と言う技術に包まれた反則行為が確かに存在するし、反則行為に優劣まであるし、レフェリー次第って部分なんかもう選手陣営にはどうしようもない部分であります…


要するに、その是正の為の『生贄(いけにえ)』として、亀田兄弟の過去の事例をより詳細に再検証すべきか、否か…ってことを「通りすがりさん」は仰っているのだと思いますが、これについては非常にデリケートすぎますよね…


亀田兄弟の過去を断罪せよ…と叫んで追加処罰すれば、ほかの選手も同様に処置をしなければならない…なんて意見もありましたが、僕はそうは感じません。公平性でいえばそうかもしれないのですが、社会的な影響力と彼らがついに行きすぎもあった…と認めた「道徳倫理的暴走」も含めて考えれば、また、世界タイトルマッチという大舞台に辿り着くまでそのような「行為」をし続けて(…もう思い切ってこう書いちゃいます、すみません)登りつめてしまった経緯を考えれば、彼らだけ『特別』に再検証されても仕方ないと思うし、逆にその方が自然だともいえます。


今、世間は愕然としているのです。子供たちも見ているし、聞いているのです。やってはいけないことをやってしまった彼らをあの「世界タイトルマッチの12Rの減点3」だけで語ること自体、もう歪んでいるとしか言えないと思います…


さて、このように考えるとJBCによる『亀田一家過去の反則・再検証』はもう絶望的でしょう…


だって、自分の首にナイフを突きつけるようなもの…


亀田兄弟の過去試合ですが、VTRを検証すると、こんなにも『反則』があるのですが?…なんて、突っ込まれたとして、まともに「返答・回答」しようとすれば、こうなるのではないだろうか…?


参考意見として、ちょっと頂いていたコメント貼ります。常連論客の「チャべスのボディーブロー」さんのご意見の抜粋…


 …正直な話、今のままでは内藤と関わって欲しく無いのが本音です。先日の謝罪会見で反則示唆を認めてその件に関しての謝意は一応伝わっているものの、試合でそれを立証してもらわないと納得出来ません。例えばvsボウチャンでの故意のロー・ブロー連打、vsモラレス戦でのバッティング込みパンチでのダウン奪取、vsオガー戦での肩口への噛みつき、大腿部へのパンチ、引き倒し等、過去の試合の反則実績を見せられていると、とても信用出来ません。これは試合のテクニックやインサイドワークの一環として反則を巧妙に使うというレベルでなくレフェリーが故意に見逃しているのではないか?と思われても抗弁できないほどのひどいものでした。亀2は日本人が相手だったから世界戦だったから世間から叩かれましたが、そうでなければこのままでいいわけありません。


…で、再び、前のJBCによる「亀田一家の過去の反則再検証」に話を戻します。『亀田一家の過去の反則再検証』を徹底的に行うとして、その結論の一つにこのような結果が出ることは目に見えています。


「はい、見過ごしてきました」

「はい、特別に見逃してきました」

「はい、我々は見て見ぬ振りをし続けてきました」

「はい、口出しできませんでした」


…いかがでしょうか?これは極端な表現ですが、そういう意味が残ることは確実ではないでしょうか?


これは一体何なのか?僕の心に残る「ある煮え切らない感触」の一部は多分これなのだ…


…と、今夜は筆の進まない更新をしているわけですが、この記事を書いている最中に頂いたある方のコメント。


■無題


通りすがりさんの言われる通りでしょう。バレてないのなら仕方ありませんが、亀田家の反則が明確にバレたのですから当然、過去の試合でも究明するべきです。当たり前のことでしょう!そうでないといつまで経っても改善はされません。


ジェームスさんは、見逃したレフェリーも云々・・と言われていましたが、これにもどうかなあと思います。JBC自身が<亀の茶番劇>の黒幕である某メディアの傀儡ですから、配下のレフェリーの裁量に言及するのはかわいそうですね。

過去の試合においても、レフェリーは亀の殆どの反則には当たり前、気づいていたのですが、上の指示がある以上、無視を通すしかなかったのですから・・ ボウチャン戦なんか、ヒドイもんでした。 ロベルト・デュラン


…そう、すなわち、僕の好きなボクシングとは、「精神と拳」の激突… それは健全なルールに則った上で行われて初めてスポーツと呼ばれるものである。


しかし、JBCの「自浄作用」がこの領域に及ぶとは思えません。やっと「沈静化」に向かいつつあるこの『亀田一家問題』と言う炎に自ら油を注ぐことは彼らには出来ないでしょう…


悲しいけれれど、ルールをより研ぎ澄まし、厳格化したところで、ボクシングと言うスポーツにはどうしても「グレーゾーン」は残ってしまう。また、言い換えれば、それがボクシングと言うもの(レフェリーには死角があるし、判定・採点も個人の主観を通さなければならない等々)…とも言える。


但し、これだけは最後に書かせていただきたい。


「可能な限り公平に」、また、「その為の努力は惜しまない」…と業界全体が改めて『意思統一』すると約束して欲しい。


そうして貰えないのならば、もうボクシング信じられないし、これほどまでの大火事になった「亀田一家問題」の意味が全くないではないか?


それでも馬鹿みたいに繰り返されるのであれば、スポーツであることを諦めた方が良い。


今夜は批判を受ける内容かもしれない。僕は偏ったことを言っているのかも知れません。でも、ボクシングが好きだから書いているのです。


さて、如何でしょうか?


まだまだ悩ましい日々は続きそうであります…


だって、この問題がこれだけの大騒動を経てもなお、せめて一歩でも前進してくれなかったら僕たちは大好きなプロボクサーたちを安心して応援できない…とは思いませんか?


御愛読感謝


つづく