異国の地で戦う『義足』の日本人プロボクサー、土山選手の『勇気』について… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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後輩前に「あきらめない」 義足のプロボクサーが講演



土山選手、ありがとう

 右足が義足のため日本でプロになれず、フィリピンで活躍するプロボクサー土山直純さん(23)=スーパーライト級=が12日、母校の長崎北高(長崎市)で講演。人生をボクシングにたとえ「何度ダウンしてもあきらめない限り負けない」などと約950人の後輩たちに語り掛けた。
 土山さんは先天性の発育不全で幼児期から右足が義足。高校時代に「単に運動不足解消のため」ボクシングを始めたという。
 九州大会で3位になったが、義足や義手の選手は日本ではプロになれず、「いろんな人にプロは無理と言われ、絶対見返してやると思った」と振り返り、「自分の能力の低さを義足のせいにしないように生きてきた」と語った。

以上記事抜粋

 先日、異国の地・フィリピンでプロデビューした土山選手…

 負けたらプロライセンス剥奪…等の条件の元に、リングに上がり、そして、勝った…!!!

 素晴らしい…の一語に尽きる。

 日本では実績があってもプロとして認められないためにフィリピンで戦うプロボクサーなのだが、彼にとっての『戦い』とは上記記事にあるとおり、

 …自分の能力の低さを義足のせいにしないように生きること

 なのである。

 みなさんは「自分の能力」についてこれほど『真っ向から向き合え』ますか?

 僕は34歳だが、未だに向き合えない。

 怖気づいている。

 見据えられない。

 結果、逃げ続けている…ような気がしたままだ。

 土山選手の『勇気』と『根性』がどれほどの人たちを励ましたことか?

 この素晴らしい成果をもっとたくさんの方と分かち合う為に記事にしましたが、上記写真の土山選手の清々しさに僕は打ちのめされてます…。

 清々しさ…

 ああ、僕はなくしちゃったかなぁ…

 さて、気になる部分が一点…

 土山選手はアマで相当な「実績」があるにも拘わらず、義足の為に日本でライセンスを取得できない…わけであるが、日本のボクシングコミッションが書面上規約がそうなっている為…という理由だけで見直しの余地もない…と言う意味付けをしているのならば「問題提議」の必要があると思われる…が、その反面、選手たちの安全面を最優先する…という命題の遵守が最重要であるわけで、この問題に関してはデリケート過ぎて素人があれこれ書くのは得策ではない…と、思いながらも気になっている。

 土山選手の希望はどのような『形』なのであろうか?

 自分と戦うこと…

 自分に打ち勝つこと…

 と同時に、彼の中にはきっとこのような気持ちが多分に含まれているものと想像する。

 たくさんの人たちに「勇気」と「希望」を与えたい…

 自分と同じ様な境遇の障害と戦っている人たちにやれば出来るのだ…と言うことを伝えたい…

 自分を励まし、応援してくれた全ての人たちの為にもっともっと感謝したい…

 等々、ちょっと想像するだけでも土山選手の胸の中から溢れんばかりのその『原動力』を感じることが出来るわけだが、少なくとも、日本で戦うことが出来るのであれば、そんな彼の『気持ち』はより「ダイレクト」に伝わって行くことは確かで、もしかしたら、彼の「張り合い」もさらに充実するのではないか?

 …とは、単純に感じるのだが、

 それが彼の本意であるのかどうかは僕にはわからない。

 いずれにせよ、彼の『勇姿』に対して、心の底から声援を送りたいと願う応援者の気持ち…が伝わりきらないのは残念である。

 なかなかフィリピンまで応援にゆくことはやはり難しい…

 さらに、そんな応援者に自分の「戦い」を通じて『伝えたい気持ち』を胸一杯に押し込んで戦う土山選手の気持ちも然りだ。

 さて、あれこれ難しい側面もあることに間違いないわけだが、確かなこと、明快なことの方が大きい。

 確かに僕たちは胸を打たれた… 

 確かに僕たちは勇気を分けてもらった…

 確かに僕たちは土山選手の戦いに『自分』を重ね合わせて『考えた』…

 素晴らしい『きっかけ』と『勇気』、そして、胸温まる『感動』を分けてもらった…

 心の底から感謝したい、おめでとうございました…と言いたい。

 そして、これからも「がんばって」下さい…と言いたい。

 御愛読感謝

 つづく