東洋太平洋&日本フライ級タイトルマッチ 壮絶、右フックカウンター!!! | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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内藤が王者対決制す=ボクシング東洋太平洋・日本フライ級
 

内藤生き残り


プロボクシングの東洋太平洋(OPBF)、日本フライ級タイトルマッチ12回戦が27日、東京・後楽園ホールで行われ、日本王者の内藤大助(宮田)が東洋太平洋王者の小松則幸(エディタウンゼント)を6回1分38秒TKOで下し、4度目の日本王座防衛を果たすとともに東洋太平洋の新王者となった。小松は昨年11月に返り咲いた東洋太平洋王座の初防衛に失敗した。戦績は内藤が29勝(20KO)2敗2分け、小松が21勝(9KO)3敗5分け。
 内藤は6回に右フックでダウンを奪うと、さらに連打で小松を棒立ちにしてレフェリーが試合を止めた。 


 以上記事抜粋


 今夜はいい写真がたくさん撮れたのだが、新宿の漫画喫茶からの更新なので割愛…


 非常に興味深いこの1っ戦…


 OPBF王者 WBC13位 小松則幸 21W9KO2L5D


    VS


 日本王者 WBC6位 WBA7位 内藤大助 28W19KO2L2D 


 …ともにポンサクレックに挑んで敗れたもの同士の戦い。


 ホールは満員…って言いたいところだったが、僕の席の周辺はガラガラ…


 指定席A ¥12000 …だったのだが、亀田の十万円リングサイドよりも見応えのあるはずのこの戦いにしては残念な状況…。


 しかし、はるばる小松のために大阪から遠征応援にやってきた方々が盛り上げてくれました。


 そして、地元となる東京の内藤ファンも負けてはいない、素晴らしかった。 


 では… 


 試合開始!!!


 1R 開始早々内藤の右フックが炸裂!! 変則強打を売り物にする内藤、さい先のいいスタート!!

小松はOPBF防衛戦の映像でしか見たことなかった。正統派ボクサーの印象だが、トラッシュ中沼との激闘等名勝負を生んできた実績のある選手、期待しないわけにはいかない。…が、いきなり主導権を奪われ、持ち味の手数を発揮できない。先ず、距離感と内藤の独特の間合い…の前に厳しい立ち上がり。さらに硬いか?敵地後楽園とは言え、応援合戦は五分五分…踏みこらえろ!! 内藤10-9


 2R 手数の出ない小松は内藤に自由自在に踏み込まれ、さらに右ストレートをことごとく浴びる。突き放したい…のか、打ち合いたいのか…そのブレたままの戦略が活路を見出せない。やはり、パワーでは内藤だ。線の細い小松だが時折振るうフックも鋭いが、押されに押される…。さらにカウンターとなって内藤の右が突き刺さるし、左フックも浴びる展開…。早くもKO決着の予感…。 内藤10-9


 3R 内藤は勢いに乗って左右ブンブン振る展開。そのオーバーハンドが小松を射抜く!! しかし、ガードを下げる内藤にも隙がある。ドンピシャのカウンターが決まれば逆転はある。内藤はその変則ゆえの「隙」である瞬間をポンサクレックに貫かれて不名誉な「最短負け」を喫した過去があるのだ。…が、しかし、『1っ発』で試合を決めるタイプではない小松は凌ぎたい。凌いで後半失速するであろう内藤を捕まえて「連打」で倒したい。劣勢には変わりないが、小松の表情は『きりっ』としている。まだまだわからないぞ。…でも、小松はタフだ。噂には聞いていたが、確かに絶妙な内藤のカウンターパンチを浴びるも目が死んでこない。

うーん、内藤10-9


 4R 内藤主導の展開の中にも、徐々に小松の距離感が生まれてきた。とは言え、ややアウトボックス気味に距離を保ちながら迎え撃つ…のだが打ち疲れた感の出た内藤のタイミングに慣れただけか?有効打はお互い五分に近い展開であったが、いかんせん『見栄え』が圧倒的に違う。ドカン!!!の内藤に対して、ピシッ!!!…の小松なのだ。小松の接近戦での左右フック、さらに右ストレートも当たるがダメージを与えるまでには至らない。…が、小松が多少リズムを作りかけたか…?に見えたが…。 内藤  10-9


 5R 小松は得意の手数…で内藤を苦しめたかったはずだった。…が、間合いとタイミングを支配され続けた。しかし、それでもこのRは足を使い、ジャブを当てながら迎撃戦法で試合を組み立て直しかけた…が、内藤の大きな『右』を再三浴びる。…苦しいなぁ。 終盤戦まで持ち込めればまだ可能性が『0パーセント』ではないが…。 内藤 10-9


 6R 非常に好戦的であった両者…。小松が内藤に踏み込まれ、ややコーナーに詰まり、距離が縮んだその一瞬であった。内藤の振るった『右フック』がズバリのタイミングで小松の顎を打ち抜いた。


 …小松は膝を突いてマットに沈んだ。


 決まった!!!


 …が、しかし、小松は立ち上がった。絵に描いたようなドンピシャカウンターだっただけに、立ち上がるも足はおぼつかない。意識も飛んでいる状況であった。


 それでも、グローブを上げてファイティングポーズ…。


 危ない、辞めさせたほうがいい…


 しかし、続行!!!


 内藤が連打ラッシュした瞬間、レフリーが試合をストップ…


 6R 1分38秒 TKO


 …やたらとその『モチベーション』を指摘された内藤であったが、今夜は『やる気満々』であった。


 小松は残念だったが、これは「実力の差」と言われても仕方のない内容であった。仮に序盤からもうちょっと足を使って探ってから打って出たとしたら、終盤面白い展開になったかも…とも想像するが、一発のあまりない鋭さが武器の攻撃スタイルだけに積極性を欠いた展開になってポイントも失っただろうし、ガニマタ変則強打の内藤を捌ききれたかどうか?


 そういう意味では、仕方なかったのかも…


 しかし、減量失敗、体調不良…があったとしても、相性から言って厳しいのかもしれない。


 かなり『一方的』な試合ではあったが、小松の戦いは気持ちよかった。


 感動した。


 逃げない、あきらめない、必ず訪れるはずの『一瞬』を狙い続けた集中力は素晴らしかった。


 さて、生き残った内藤であるが今後はどうするのか?


 王者・ポンサクレックに3度目の挑戦状をたたきつけるのか?


 いや、それとも「別の道」を狙うのか?


 うーん…


 で、セミファイナルのWBA4位 福島学 の世界前哨戦は残念な内容であった。


 前回、辛くも僅差判定で逃げ切ったタイ王者、ガーオナー・クロパチョンと再び対戦するも、3R偶然のバッティングで3R負傷引き分け…となったのだが、前回同様に「喰らいまくった」のだ。


 客席からも動揺の呻き声が聞こえた。


 ああ、世界王者・シドレンコの連打はあんなものではない。


 滅多打ちにあってしまう…


 …ってなことをブログ仲間の『マングローブ』さんと延々と「デニーズ」で話し込んだのだが、長々と付き合ってくださってありがとうございました。


 ボクシングマガジンを広げて、「ミニマム級」から「ミドル級」までランカーチェック、さらに今後の日本王座の動向について相当細かく『展望』しちゃいました。


 面白かったです。


 特に、フェザー級の今後、王者・渡邊一久VS粟生隆寛…は盛り上がりましたね。


 近い将来実現するはずですよね…


 OPBF王者・榎は粟生に分が悪くて、渡邊は榎に分が悪くて、粟生は渡邊に分が悪い…?

 (…上記「相性」は正確ではありませんよ、ああだこうだ二人で話したって意味ですのであしからず)

 


 あ、35歳の現役世界王者・越本隆志をこの「妄想連想のリング」に巻き込まなかったのは失敗した!!!


 暫くホール観戦から遠ざからずを得ないご事情もおありのようですが、絶対に来れない訳ではなさそうなので一安心…。


 そりゃぁそうでしょう…


 渡邊VS粟生…を『生観戦』せずにはいられんでしょう!!!


 とは言え、大切な奥様、さらに「ご家族」あっての「ボクシング観戦道」でありますゆえ、お互いに無理のない範囲(…限界ぎりぎり)でゾクゾクし続けましょう!!!


 御愛読感謝


 つづく


 …追伸 「先生質問シリーズ」がんばって続けますよ!!!