坂本が2戦連続KO勝ち/ボクシング
<プロボクシング:スーパーライト級8回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール
元東洋太平洋ライト級王者の坂本博之(35=角海老宝石)が2戦連続のKO勝利を飾った。サムラーン・ウォースラポン(タイ)と対戦。強烈な左フックで2度のダウンを奪い、1回2分27秒、KO勝ちした。03年7月の椎間板(ついかんばん)ヘルニア手術を経て、昨年5月の復帰後は2勝1敗。本人は「ボクシングはライフ。現役でいる限り上を目指したい」と次戦で日本ランカーとの対戦を希望した。坂本の戦績は39勝(29KO)7敗。
以上記事抜粋
…もうダメだ
…もう限界だ
…もうがんばれない
だなどと、弱音を吐きそうになったら、坂本選手のことを思う。
4度の世界挑戦はいずれも叶わなかった。
その後の再起戦で佐竹政一に挑んだ戦いで壮絶にKOされた瞬間、もう終わったのだ…と思いながら泣いた。
…が、坂本は終わらなかった。
ヘルニアの手術と長い長いリハビリを経て再び再起。
…が、しかし、日本ランカー柏木崇に凄惨なまでに打ちのめされた。
かつて『KOキング』の名をほしいままにした無敵と呼ばれた男が、KO負けを繰り返した…のを知って、僕は嗚咽した。
しかし、坂本は戦い続ける。
タイ人相手に2連続KO勝利…
次は日本ランカーと戦いたい…と言っている。
ボクシングは『ライフ』…と言っている。
坂本選手が僕たちに見せてくれようとしているもの…を考えてみたい。
夢の体現…
追及の体現…
探究の体現…
強さの体現…
優しさの体現…
不屈の体現…
究極の体現…
苦しみに飲み込まれて、さらに奈落の底に陥りそうな時、僕は坂本選手を想う…のだ。
絶望に打ちひしがれて、心臓が破裂するほどどうしようもない時、僕は坂本選手を想うのだ。
もう充分だ、坂本よ…
そんな声も良く聞く。
でも、あなたが戦い続ける限り、僕は目を逸らすことなく見届けよう。
諦めるな!!
自分で線を引くな!!
前へ進もう!!!
坂本選手が求めるもの、探し続けるもの、それは誰もしもが無意識の内に欲しているものなのだ。
勇気…という言葉がある。
僕は勇気を失っていないか!?
惨めで無残だと自分自身を蔑む前に、もっと貪欲に欲しろ!!!
食べ尽くせ!!!
人生は今、ここにあって、僕たちはその真っ只中なのだ!!!
進め!!!
突き進め!!!
前へ前へ・・・と、這ってでも進め!!!
もうダメだなどと言うな!!
まだまだやれる、だってそうじゃないか、ほら、坂本選手を見ろ!!
絶望的な時こそ、勇気を出して苦笑いだ…
大丈夫、まだまだやれる、そう簡単に負けてたまるか!!!!
御愛読感謝
つづく