気迫で「左一本」で戦うも、王座陥落した福原力也…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

山中が新王者=ボクシング日本Sバンタム級

 プロボクシングの日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦は17日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者の山中大輔(白井・具志堅)が9回終了TKOで王者の福原力也(ワタナベ)を破り、新王座に就いた。山中の通算成績は21戦19勝(14KO)2敗。
 山中は1回と5回にダウンを奪うなど、終始優勢に試合を進めた。9回終了時に福原が右手首の痛みを訴え、TKOとなった。 



以上記事抜粋


 福原VS酒井3


 上記写真は初防衛成功、酒井俊光との激闘を制した後のインタビューの模様だ。


 日本一?イケメンなボクサーとして、また、『正統派』ボクシング人気復活の切り札として期待された福原であったが、6R?以降右手首を痛めて左一本で闘う気迫を見せるも1Rと5Rにダウンを奪われての「完敗」であった。


 僕は徹夜明けの仕事を終わらせて録画を朝から観たのだが、あー、そうかぁ…って印象が強かった。


 木村章司からベルトを奪った戦いもその『危なっかしさ』の断片は見えていた。


 …が、木村がハードパンチャーの類ではなく、また、「守りのボクシング」に徹して腰が引けていた為に『楽勝』してしまった…とも見て取れてくる。


 初防衛戦にあたる酒井俊光戦では、スタミナ不足(…あまりにもイイパンチが入りすぎてオーバーペースになってしまった部分もあるが…)と硬すぎる身体が露骨に出てしまってKO勝利を果たすも『世界』の二文字を語るには何か微妙なモヤモヤが残ってしまった。


 初回の山中の左フックカウンターは以前から指摘されていた「甘いガード」と「大振り」の一瞬の隙を突かれたモノだった。


 アッパー気味の左を至近距離で放ったところに、福原の顎先を打ち抜いた山中のパンチは、序盤の闘い方によっては防げないものではなかったはずだ。


 過信…なのか?


 好調すぎた…のか?


 自信が有り過ぎた…のか?


 いつものフットワークを封印し、自分の距離感を自ら踏み越えて攻め立てていた矢先の一撃は凄まじかった。福原膝がカクンと折れた瞬間、そんな気がした…的な印象が残った。


 その後立ち上がり反撃を見せるも、いいパンチを喰うと一気に効いてしまう状況が生まれた。


 顔面もボディーも効いてしまった。


 生命線の左ジャブ・ストレートで山中を突き放すも、5Rの2度目のダウンで試合は完全に決まった。


 実況解説の浜田剛さんの声も「驚き」を隠せなかった様子だ。


 あらららら・・・


 効いてますよ、顔面もボディーも効いてますよ、いかんですな、ありゃりゃりゃりゃ…


 …ダイナミックグローブ中継ファンの僕も、ここまで『ありゃりゃりゃ…』を連発した浜田さんはあまり記憶がない。


 時に「無防備」で、また、「脆さ」を併せ持っていた王者・福原は中盤以降、全く右を打てなくなってしまった。


 骨折…していたようだ。


 それでも左一本で戦った。


 その勇気と気迫は見事であった…が、もっと早い段階で仕留め切れなかった山中大輔の単調な攻撃に助けられたところもあったが、左だけでよくぞ戦った…と思う。


 この敗北は完全なる敗北であるが、序盤の作戦ミス(好戦的に思い切り無防備に闘いすぎた…)がなければ結果はまた変わったであろう…。


 …が、しかし、「脆さ」を露呈したことに変わりはない。


 9R、王者が棄権を申し入れた時、政権交代は成立したわけだが、赤コーナーで腰掛けたままの福原の眼差しはまだ鋭かった。


 右が使えたら逆転KOがあったか…?


 …とまでは思わないが、残念であった。


 しかし、山中大輔の勝利への執念が引き寄せた王座戴冠であると同時に、なにか突き抜けきれないTKOによるベルト奪取…に見えた。


 次の初防衛戦で山中の「真価」を見せて欲しい。


 ダウンを奪った接近戦からのカウンターは素晴らしかったが、チャンスに畳み掛けて欲しい…って場面で効いてる福原相手に跳ね返されたのは惜しい…というか、緩急があればもっと楽に倒せていたように思った。


 安定王者… の予感はまだない。


 しかし、激闘の名勝負を見せてくれそうな予感は感じる。


 世界ランクつきの日本王座だからガンガン防衛してもっと大きくなって欲しい。


 山中選手おめでとうございます。今後の活躍を楽しみにしています。


 福原選手、再起を期待します。その際は是非とも「ガード」をもっと強固にして戦うスタイルを編み出して欲しいです。アウトボックスする時と同じ様に接近戦でアッパーをノーガードで振り回したらまた同じ結果になってしまうと思います。


 さて、こうなるとHigege91的に気になる男が浮かぶ。


 WBA3位・WBC4位の同級の西岡利晃選手だ。


 福原選手には負けないだろう…って思っていた(…反論多そうですね、みなさんはどうお考えになるか?)のだが、密かに両者の戦いの実現を期待していたHigege91…。今や好戦的なボクサーファイターと変貌した(空回り説・決定力不足説いろいろありますが…)西岡選手が鋭い左カウンターでKOする…というのがHigege91の希望?であったのだが…。


 新王者・山中選手との相性はどうか?


 ガチャガチャとこられると困るよな、やっぱり…。


 持久戦になるとやばいか?


 ああ、眠いです。もう書けません。今夜はあまり面白い記事になりませんでした。


 明日は4時半起きなのでもう寝ます。


 最後に、セミファイナルで登場したトラッシュ中沼の左腕も心配だ。


 僕はトラッシュの左ボディーフックの大ファンなのだが、かなり痛そうだった。


 …っていうかジョジョなにがしってフィリピン王者は強かったですね。


 気になるが、寝ないと交通事故を起こしてしまうので寝ます。


 みなさんも寝不足運転にはくれぐれも御用心!!!


 御愛読感謝


 つづく