『義足』の日本人プロボクサー・土山選手が比国のリングでデビュー…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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義足プロボクサーの夢実現 長崎男性、比でデビューへ

土山さん、比デビュー


先天性の発育不全で右脚のすねの位置から下が義足の日本人男性がプロボクサーになる夢をフィリピンでかなえ、17日予定の試合でデビューする。負けたらプロ資格を失う厳しい条件付きだが「フィリピンに来てまでプロになった以上、勝つしかない」と最終調整を続けている。
 長崎市出身の土山直純さん(23)は長崎北高時代に九州大会で3位に入った実力の持ち主だが、義手、義足ではプロ資格を認めない日本ボクシングコミッション医事規則がプロへの道の壁となった。高校卒業後に沖縄県のジムなどで修行し、昨年5月、知人のつてでフィリピン南部カガヤンデオロ(ミンダナオ島)のジム入りした。


以上記事抜粋


 アマチュア時代に実績があっても実現できなかった『プロボクサー』の夢…


 義足を認めない日本ボクシングコミッション…


 この記事を読んでちょっと書かずにはいられなくなったHigege91…


 先天性の障害…を持ちながらも諦められなかった土山選手…


 18歳で高校を卒業したとして、現在23歳ということは、約5年間もの間、試行錯誤してきたということになる。さらに言えば、諦めずに模索し続けて辿り着いた異国でのプロのリングデビュー…


 是非とも勝って欲しい!!!


 規則の字面だけでしか判断できないコミッションに訴えるには『実績』を作るほかない。


 先天性の障害を克服し、アマで実績を残してもなお一方的に規約から逸脱する…との理由で日本のリングに上がることを認めないのだとしたら、どうかなぁ…ってやっぱり思う。


 体重…の問題もあろうが、生まれていた時から『不幸にも欠落』していたものを補う為の『義足』を認めない…というのは、非常に差別的である…と思う。


 しかし、何事も新しい『規約』を生み出すには『きっかけ』が必要なのも事実である。


 五体満足な人間だけが認められる…のがボクシングではない。


 仮に、義手…となればそれが生身でない以上、ボクシングというスポーツの性質からして難しい側面もあると思うが、それぞれの状況と、現状を分析し、ある程度の柔軟性を持って欲しい…と切に願う。


 土山選手の場合、ハンデとはなっても相手よりも圧倒的に有利…という状況であるとは思えない。


 むしろ、そのハンデを潔く認め、それでもなお『ボクサー』であろうとする努力を学生時代から、いや、物心ついたときからひたすら努力に努力を重ねてきた…はずであろうことは誰にでも想像できるし、簡略的な上記記事を読んだだけでも伝わってくる…。


 ハンデを背負ってリングで闘う日本人ボクサーを、日本人が直接応援できない状況とは悲しすぎる…


 土山選手、がんばれ!!!


 負けたら比国のライセンスを失う…とある。


 残酷だが、その条件を認めて、さらに新しい自分を生み出そうとする土山選手に声援を送りたい!!!


 僕は少年時代かなり酷い『アトピー』に苦しんでいた。


 両手両足の皮がめくれ、カサカサに乾き、大きなアカギレがパックリと口を開き、学校でそれをクラスメートに知られないようひたすら隠し続けた…


 だから『フォークダンス』が大嫌いだった。


 好きな女の子の手に、酷いアトピーに蝕まれた自分の手を重ねなくちゃならない…なんて『地獄』だと思った。…が、しかし、気づかれないわけがない。


 一方的な義務教育の為に、まだ少年だった僕の心はズタズタにされた…


 僕は神様を呪った。


 僕のアトピーなど土山選手の苦しみに及ぶはずもないが、『心の痛み』…という意味で、それを『運命』と呼ばれる何がしかの理由で背負わされた者の気持ちは少しはわかる。


 例え、『悪意』がそこに存在しないとしても、『差別』に繋がってしまうケースもあるだろう…。


 前例がない…


 と言う『理由』が僕は嫌いだ。


 

 土山選手には、そんな『前例がない…』などと言う「いい加減で怠慢的な理由」をぶち壊して欲しい。


 そして、たくさんの同じ苦しみ、さらに、心に傷を負ったみんなの為にがんばって欲しい。


 たくさんの人がもっと一生懸命にがんばれるように、『光』のような存在になって欲しい!!!


 がんばれ!!!


 御愛読感謝


 つづく