亀田兄弟が初競演…興毅がTKO、大毅がKO勝ち
プロボクシング・10回戦(5日・有明コロシアム)――フライ級の世界ボクシング協会(WBA)4位、世界ボクシング評議会(WBC)5位、亀田興毅(19)(協栄)が「世界前哨戦」でWBC30位、カルロス・ファハルド(ニカラグア)を2回1分28秒、TKOで下した。
亀田は2回、左のカウンターでダウンを奪取。起きあがったファハルドに集中打を浴びせ、ロープにくぎ付けにしたところで、レフェリーが試合を止めた。
弟の亀田大毅(17)(協栄)も8回戦に出場、キティポップ・サンディジム(タイ)を1回31秒でKOした。
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これは「予定調和」ですが、亀田興穀も大穀も子供の日にいい勝ち方が出来ましたね。
感想はと言えば、特に興穀は大きなフックを多用していた今までの戦いに比べ右リードが好印象でしたね。1R最初に出したジャブに唸ってしまった(…っていうか、普通はこうなのだ)。ファハルドがあまりフットワークを駆使するタイプではなく、手数は多かったがわりかし好戦的な選手だったこともあり、序盤からカウンター気味の左のクリーンヒットも出ましたね。苦労人の人格者ボクサー・ファハルドはパンチのキレと威力はなかったですが本気でボディー打ち、興穀のガードを下から割ろうと果敢に打ってきましたね。被弾もあったものの不安のない戦い振りでした。グッドタイミングでファハルドに尻餅をつかせた左ストレートカウンターは決まるべくして決まった1撃でした。ファハルドも勇敢に打ち返してきましたが効いてましたし、興穀のラッシュは凄まじかったですね。
世界前哨戦最終章…と銘打たれた今回の内容は『90点』以上…と言える結果ではないでしょうか?
え? なぜ100点でないのか?
それはファハルドが階級下のランカーであり、準備期間と調整が充分でなかったであろう…と予想する部分への疑問が残るからだが、本当にこの秋に『世界初挑戦』が実現するのであればその夢の舞台への助走という意味では楽々合格点を与えられるものである…と思う。目で観てファンが納得できる前哨戦…という意味合いから見ればこの圧倒的なTKOは文句をつけづらい。
しかし、フットワークを生かしたテクニシャンタイプ、前回のカルロス・ボウチャン戦に比べてさらに力強く、リードを突いて戦いを組み立てようと変わった辺りは評価すべき『成長』の証であろうと思う…(でも2Rで終わっちゃったからなぁ…)。
さて、先日、興穀のターゲット、WBC世界王者・ポンサクレックに広島のホープ・中広大悟が敵地で挑戦して敗れたが、好戦的な強打者、ポンサクレックに対して興穀がどのように戦えるのか? また、老獪かつフットワークを駆使するテクニシャン、WBA世界王者・パーラに対してどのような戦いが出来るのか? …ファンの心は自動的に向いてゆきますな。
そして、亀田兄弟に拘わらずボクシングを愛するファンの心には、決して実現しない対日本人選手…との戦いを思わず想像しないわけにはいかないのも本当のところだ。
日本王者VS東洋太平洋王者…が6月頃に実現が決まっている。これ、亀田興穀と同じ階級の日本人対決で、実質的な世界王座挑戦者決定戦と言える屈指の好カードである。
日本王者 内藤大助 VS 東洋太平洋王者 小松則幸
今夜の亀田興穀であれば上記両王者に「KO勝利」あり得る…って気持ちを思わず起こさせるが、微妙な線だ。きっちり準備し、ホーム・アウェイのハンデのない状態で戦った場合、その戦いは『拮抗した内容』になると思う。…とは言え、以前ほど『本当の力量差』…ってものが明確なものではなくなってきていることも事実だと思う。
しかし、内藤の変則的なパワーボクシングと小松の手数と根性のボクシング、さらに両者の『キャリア』がなんと言っても圧倒的なために興穀は痛い目に遭わされる…と古いファンは思いたいのだが、実際はどうなるか?
そして、同門の坂田健史、復活を遂げたトラッシュ中沼という2人の元日本・東洋太平洋王者・世界挑戦経験者の存在もあり、亀田亀田…の話題性からボクシングに興味を持った方たちにも、この際、その他の選手たちも認知していただきたい…と切に願うものである。面白さが倍以上に膨らむことは言うまでもないのだ。でも、日本の実力者たちと比べても見劣りするどころか優勢な場面が想像できるようになったところが今回の完全勝利の収穫である…と思う。
でも、ファハルドは紳士的な選手であった。内に秘めた闘志が序盤から滲み出ていたな。でも、今回は完璧な敗北であった。力量差…は顕著な形で出だしから露呈していた。残念であったが、その旺盛な手数で盛り上げてくれた。がんばって『弁護士』の夢を実現し、困った人々、苦しむ人々をたくさん救ってください。ご苦労様でした。
ああ、西島洋介が完敗した。
パンチ…が出ずに当てられずに敗北した。
残念な、と言うか、西島を応援していたボクシングファンには辛い結果と言わざるを得ないか?
僕は仕事仲間と『賭け』をしたのだ。昼食の『カツカレー』を賭けたのだ。
明日、吉田秀彦勝利に賭けた彼に『カツカレー』をご馳走せねばならないが、僕は後悔していない。
…が、『1っ発』決めて欲しかった。
悔しいだすな。
あ、亀田大穀はいい勝ち方でしたね。しかし、タイ人ばかりと戦っていてはダメですね。『商品価値』をより上げるには日本人対決…が望ましいですね。
歌を歌おうがどうでもいいが、実力者をいかに『明快に倒すか』…ということが、俄かのファンであろうと気づかれるのはボクシングファンとして悲しかったりする。
…出来レース
だなどと言われているかと思うとはっきり言って『癪』である。
無理かなぁ。
全日本新人王とか獲得して日本ランカーになったらファンは相当支持するんだけどなぁ。
とは言え、まだ17歳だものなぁ、ヤクザみたいだけど…。
しかし、そのパワーと連打は確かに群を抜いている…とは思います。それは認めてます。日々の修練の結果はきちっと出ていると思います。それだけに残念なのだ。
『商品』…
としての作られたボクサー…の呪縛からは逃れられない一方で、負けたらテレビ局やファンに見棄てられる可能性があるわけだが、ゴールデンタイムはいいが、ボクシングのボクシングたる所以の『真剣さ』『ストイックさ』『切実さ』『抜き差しならない精魂の削り合い』…という部分が『屈折した形』でしかブラウン管から流れてこない事実が悲しいのは僕だけではあるまい…。
ああ、そう言えば前座の渡部と瀬藤はどうなったのかなぁ…。
調べてみようっと。
この二人の試合が一瞬でもいいからテレビで見たかったのになぁ…。
とほほ…。
王者、挑戦者とも計量パス=WBCミニマム級
世界ボクシング評議会(WBC)ミニマム級タイトルマッチ(6日、東京・後楽園ホール)で対戦する王者のイーグル京和(角海老宝石)と、挑戦者で同級1位のロデル・マヨール(三迫)が5日、都内で計量し、ともに1回でパスした。
イーグルは約2キロの減量をクリアし、リミットの47.6キロ。体温は37.7度と高かったが、「筋肉が十分付いた関係だと思う」と説明。医師も「脈拍が問題ないから、体温が高くても異常はない」とした。マヨールは47.5キロでクリアし、「イーグルの筋肉は確かにすごいが、最後までベストを尽くすだけ」と王座奪取をにらんだ。
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これははっきり言って見なくちゃ損だ。
世界最高峰の王者VS1位挑戦者の対決だ。亀田の痛快KOもいいが、実力が拮抗したベルトを賭けての戦い…は正直その『重み』が違う。
僕は昨夜夢を見た。王者・イーグルとこの世界戦のリングサイドに腰掛けていた。…ん?…っていうか、僕はなぜか僕の隣に腰掛けて笑っているイーグルに声を掛けたのだ。
出番だぜ、チャンピオン!!!
イーグルは相変わらず微笑んでいた。…が、やがて照れくさそうに立ち上がるとリングへ…。
褐色のマヨールが待ち構えていた。
ゴング!!!
ああ、マヨールのパンチが異常に切れていて威力があり、序盤からイーグル苦戦模様だ。
あ!?
イーグルがマヨールのフックを喰らって尻餅をついた!!
…で、夢の中で、僕はイーグルの主観である彼の『見た目』を見たのだ。
眩しく煌々と輝くライトがやけに眩しくて、やけに熱かったのだ・・・。
…で、夢はここで覚めたのだ。
心配だ。
亀田兄弟がゴールデン放送でWBC世界タイトルマッチが関東ローカルの深夜放送…ってのは痛いですな。しかし、内容的にはこちらが絶対に面白いでしょう。どっちが勝ってもおかしくないですね。
楽しみだなぁ。
稲田の対戦相手が変わる WBCライト級暫定王座戦
世界ボクシング評議会(WBC)ライト級暫定王座決定戦(20日・米ロサンゼルス)で同級3位の稲田千賢(帝拳)と対戦する選手が同級2位のシリモンコン・シンワンチャー(タイ)から同級4位のホセ・アルマンド・サンタクルス(メキシコ)に変更されたと5日、帝拳プロモーションが発表した。シリモンコンがB型肝炎で出場できなくなったため。
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えー!?
ビックリな記事だ。
これって、急遽代役出場となったサンタクルス…よりも当然万全を期している稲田有利ですよね。
なんたって今この瞬間にもメキシコでビシビシトレーニングを積んでいるわけですからね。
さぁ、作戦変更は余儀なくされるだろうが、追い風となれ!!!
その『暫定王座』にああだこうだ言う人もいるだろうが、『正規王者』を破ればいいだけの話じゃないか!!
先ずは絶対に奪え!!!
そして、『証明』してくれー!!! あ、島田雄大と日本で世界ライト級タイトルマッチ見せてください!!!
御愛読感謝
つづく