…先ず、日本にやってきた刺客2名。
…マルチネス(左)WBC世界バンタム級8位メキシコ、ゲホン(右)WBA世界ミニマム級2位フィリピン。
そして、迎え撃つ日本の『侍』2名日本。
WBA世界ミニマム級王者・新井田豊(左) WBCバンタム級王者・長谷川穂積(右)
明日だ。これはただの世界タイトルマッチではない。ボクシング人気が衰退期をたどり、ついに満を持して放たれる「ゴールデン」枠でのテレビ放送(同日19時~日本テレビ)付世界タイトルマッチである。
どれほど人気がないかといえば、新井田豊が世界チャンピオンって言うことを知らないんじゃなくて、世界チャンピオンが日本に存在すること自体が今や知られていない。それはあの伝説の王者、ウィラポンを破った長谷川穂積っていう日本人世界王者が、今、日本にいるって事自体が知られていない…と言ってもいいのである。とことん、落ちている。坂田もそうだったし、今度の内藤もそうだが、世界戦が深夜録画放送で後楽園ホールの時代である…。
白井義男が始めての日本人世界王者になってから、どれくらい世界王者は誕生したのか?
…飯田覚士、イーグル協和(タイ人・角海老宝石所属)、井岡弘樹、上原康恒、海老原博幸、大場政夫、大橋秀行、川嶋勝重、小熊正二、鬼塚勝也、ガッツ石松、川嶋郭志、具志堅用高、工藤政志、小林光二、セレス小林、小林弘、ロイヤル小林、西城正三、佐藤修、柴田国明、高山勝成、竹原慎二、辰吉丈一郎、レパード玉熊、渡嘉敷勝男、徳山昌守、戸高秀樹、友利正、中島成雄、オルズベック・ナザロフ(キルギス人・協栄ジム所属)、新井田豊、沼田義明、畑山隆則、長谷川穂積、畑中清詞、花形進、浜田剛、ファイティング原田、平仲明信、藤猛、星野敬太郎、三原正、六車卓也、薬師寺保栄、山口圭司、勇利アルバチャコフ(ロシア人・協栄所属)、ルシイト小泉(フィリピン人・フィリピンアベ)、輪島功一、渡辺二郎…53名か?
生憎、僕もこの上位の人を全てちゃんと知っているか?と言われればそれは嘘になるが、懐かしい名前、一緒に燃えた名前、勇気を貰った名前、一緒に悔し涙を流した名前…、とにかく、誰もが夢と希望を分かち合った世界王者たちだ。世界王者ほど、夢を与えられる職業はなかったように思う。…かつては、である。
世界チャンピオン…。
子供のころ、絶対的に、圧倒的な響きだった言葉。胸が高鳴り、世界戦をテレビで観戦した夜はなかなか眠れなかったよなぁ。自分にも素質があるんじゃないかと思って、夜な夜な不意に飛び起きてはシャドーボクシングの真似事をしてみたり、『燃える』って言葉を体感したのはやっぱり、ボクシング世界タイトルマッチの生中継だったよなぁ…。
久々に帰ってくるぞ、世界戦ゴールデンタイム放送!! 時差式放送だから実際の本生ではないが、まぁ事情もあるのだろうから仕方ない。しかし、ダブル・トリプル世界戦っていうのはもうおなじみだが、ダブルの王者が両方日本人っていうのは実は初めてだ。
以前、戦績云々細かいことはもうこのブログで書いているので多くは語らないが、『夢』を、『勇気』を、『がむしゃらに勝つ』ことを、『美しさ』を、『ガッツ』を、そして、『熱い情熱』を、忘れかけている人たちに、これからの子供たちに、さらに、僕のような『駄目』人間に見せて欲しい!!
風林火山、大和魂、色即是空…なんだかわからないが、とにかく、盛り上げておくれ!!
仕事はあるが、行けたら行く。横浜アリーナへ…!!
追伸、R1に限らず、ゴングの瞬間は絶対にリング中央に向いていてください。
気を抜かないで下さい。お願いします。
つづく