2021/1/3
いつもの同僚と共に正月用のご馳走「フグ」を求めて横浜市、鶴見の新明丸さんにお邪魔しました。
時々トラフグとかが外道で釣れた時に「ふぐ調理師の免許があればなぁ〜」なんて思ったものですが、ここ新明丸の船長さんはフグの調理師免許を持っていて、船着場にもどったら全員分捌いてくれるのです。
出船は7時半くらいなので、6時に船宿に着いて受付を済ませます。
錘や仕掛けなどはここで変えます。根がかりでロストしても船の上でも買えるので、ここではひとまずワンセットだけ購入。
エサもここで買えますが、エサ自体はアルゼンチン赤海老20匹程度で千円なので、近所のスーパーで買ってきた方が安上がりかもしれませんね(笑)
今回は勝手の分からない釣りという事で、竿もレンタルします。
受付で引換券を貰って、船の上で竿を受け取るシステムとのことで、クーラーボックスとタックルボックスをもって乗船。船長の到着を待ちます。
出船前にレンタルタックルを受け取って餌のつけ方や誘い方を教わります。
因みにレンタルタックルは、いつのか分からないRYOBIの古びた小型リールに、何の変哲もない先調子のロッド・・・
これならいつも使ってるシマノのクロスミッションとサハラ2000HGS辺りでも良かったのでは・・・何て思ったり。
とは言え、気を取り直して実釣です。
釣り方は、錘の下の針に餌を着けて、その餌を食べにきたフグを下の針で引っ掛けます。
ただし、引っ掛けるというと、強く合わせて引っ掛けるのかと想像しますが、
それだとフグがビックリして逃げたり、勢いつきすぎて掛からないので、合わせるときは竿先をゆっくり上げます。
針先がフグの皮膚に触れればそれだけで針がかりするのです。
アクション自体はいたって簡単で、一度底に着いたら、30センチほど上げて、少し止めたらまた底まで落とす。
底の方で少し止めたらまた上げる。
この動作を繰り返します。
底に着いたら上げて止めて落とす。
これが誘いになり、餌のフォールにフグが寄ってきます。
その後、底の方で少し止めたらまた上げるという動作が、次の誘いの動作プラス合わせになるのです。
初心者のうちは、アタリなんて取れないので、とにかく誘いと合わせを一つの動作として行う。
身も蓋もない作戦ですが、まぁ理にかなってますね(笑)
そんな感じで船長からレクチャーを受けて、いざ出船です。
ポイントに着いたら、餌のエビを付けるのですが、スーパーで赤エビを買ってくることを強く推奨します。
というのも船宿のエビは凍っていて、ポイントに向かう間に海水で溶かすのですが、半解凍状態なのですごい冷たくて、速攻で指先が死にます・・・
常温の餌を持ち込むことを強く推奨します!
そんなこんなでポイントに着いたらひたすらしゃくります。
しゃくります・・・。
しゃくります・・・。
初めての釣りなので、魚が掛かるまでは疑心暗鬼になりながら同じ動作を繰り返します。
そんな中で、竿先にグン!という感じの重みが!
いわゆるスレなので、普通に釣りをしてる時のグググッって感じのアタリではないですが、確かに魚の重みです。
早速リールを巻こうとすると、なんとリールのベールが一瞬緩み、その拍子にバラし・・・
なんと言うことか・・・
ここにきてレンタルタックルの性能に泣かされる事に・・・!
こんな事なら、家からタックル持って来れば良かった・・・
その後も同様のバラしが2度ほどあって、しょうがないから左手でリールのベールをホールドしながらしゃくってると、再度手応えが!
ベールが開かないように(笑)竿を立てるとしっかりと針がかかり!
言い忘れてましたが、この釣りはドラグはガチガチで上げるときはゴリ巻きです。
ドラグが出たり、少しでもテンションが抜けるとバレてしまうのです。
そうスレだから!(笑)
そんなこんなで強引かつ慎重にゴリ巻きしてると、上がってきたのはパンパンに膨らんだヒガンフグ
これで楽しいお正月が約束されました!
その後は1匹も釣れず、結局1匹に終わってしまったのですが、心優しい常連さんからヒガンフグ2匹を頂いて、にっこりしながら帰路に着いたのでした。
なおヒガンフグは身が硬いそうなので、数日寝かせて柔らかくなったところをしゃぶしゃぶにして頂きました。
釣り自体は単調な釣りではありますが、得られるものが本当にプライスレスなので、次は自身のタックルで挑戦したいものです。
因みに、フグ釣り専用タックルを用意しても良いのでしょうが、レンタルタックルがアレだったので、多分ティップがしなやかで先調子であれば多分なんでもいいと思います。
それを証明するために、次はクロスミッションで挑もうとおもいます!!