▲「免疫の人たち」(服薬337日目) | ヒゲのブログ ~HIVに感染してからの話~

ヒゲのブログ ~HIVに感染してからの話~

2013年1月時点で3●歳のゲイリーマン。
2012年12月末に感染発覚。
これからどんな感じで生きていくかを、不定期で更新して行こうと思います。

ブログにはゲイやHIVに関する記載が出てくる為、ご理解頂ける方のみご覧頂けたらと思います。

こんにちは、ヒゲです

最近週末は雪が降っていた東京ですが、
今週はいい天気ですね

午前中にいつもの家事を済ませて
整骨院⇒ジムと出かけてといつもと変わらない週末ですが、
天気が良かったのでスッキリでした

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今日はちょっといつもとテンションの違う話でも・・・

このブログを読んで頂いている方はご存じかと思いますが、
僕は今、特例子会社で仕事をしています

80名程度のスタッフの殆どが、
なんらかの障がいを持っています

その中でも、ウチの会社は、
よそと比べると、
聴覚障がいの方が凄く多いようで、
その中でも特にその割合が多い僕の部署では、
情報の伝達が上手くいかない事もあり、
ちょっとした問題が多いようです

そんな話を、会社帰りに一緒になった
同じ部署のZ君との会話で・・・
Z君は別の障がいの健聴者・以下Z


「ウチの会社が聴覚障がいの人が多いのって、
 そういう人達のネットワークでもあって、
 応募する人がおおいのかねー?」

Z「そうなんですよ・・・
 聴覚の子って、世間が狭いというか、
 ネットワークがあるみたいで、
 『実は元々知り合い!』
 みたいなケースが多いんです・・・」

先天的な聴覚障がいの子たちは、
ずっと聾(ろう)学校などで
生活してきたケースが多いので、
情報網はあるんだろうな・・・
と思っていたら、
「ネットワークと言えば・・・」とZ君

Z免疫の人って分かります?」

「うん・・・知ってるよ」

Z「ウチって、免疫の人が何人かいるんですよ。
 以前、免疫の応募者がスゴく多い時期があって、
 僕も何人か面接したんです。」

Z「不思議に思って、人事担当に聞いたら、
 免疫の人にもネットワークがあるらしくて、
 その人達の中で、
 『このの会社は入り易い』
 って話があるみたいなんです」

「へー、そうなんだ・・・」

Z●さんって分かります?
 さっき、ちょっと話題に出た人ですけど・・・」

「あー、さっき初めて名前と顔が一致した人だ」

Z「そうそう。あの方、実は免疫なんですね。」

「へー、そうなんだ・・・」

Z「一緒に仕事してるX君って
 (人工)透析じゃないですか?
 当然●さんも、人に伝染さないように
 気をつけてると思うけど、
 X君はただでさえ免疫が低いので、
 接触があるのは良くないと思うんですが、
 仕事上、全く関わりがないワケではないので、
 そういう人が多いのも 困りモンですね・・・」

「うーん・・・どうなんだろうね・・・」


Z君と別れ、電車を降りてから
何故「別に一緒に仕事したり、
話したりしただけでHIVは伝染する病気じゃないよ」
とだけでも言えなかったんだろうと自己嫌悪

僕がHIVについて詳しく説明することで、
「そう言えば、ヒゲさんの障がいって・・・」
と思われたり、聞かれたりしないか
正直ビビったんです・・・


「アナタ何の障がいなの?」
とズケズケ聞く人は
そんなにいないと思います

ウチの会社の中でも、
【障がいの内容を聞くのはナシ】
という暗黙のルールがあるようで、
見たら分かる障害
(聴覚や視覚や車いすなど)
以外は基本的に自分から言わない限り、
他の人に障がいの内容が知れる可能性は低いはずです

でも、こうやって
●さんって・・・」
という話になるって事は、
・面接をした人
・スタッフ情報にアクセスできる人
・上司
の誰かが
「・・・実はね・・・」
となった時点でアウト

●さんのように、本人の知らない所で
こうやて情報が流れて行くんだなと・・・・

HIVという病気は、
まだまだこういう扱いの病気なんだな・・・

と改めて感じました


今、僕の障がい名(病名)を
どの人が知っているのか?
僕には分かりません
(面談した取締役2人は知っていますが、
直上司は知らないようでした。)

今のところ、僕の障がい名は、
しかるべき人が
ちゃんと守ってくれているようです

ただ、いつの日か僕の障がい名が
色んな人が知る事がないとは言えないので、
「そうなった時にどう行動すべきか?
今からちゃんと考えておかないと」
と気を引き締め直した夜の話でした


【障がい者として働く】

という事を決めた時点で、
いつかはこういう事を考えねばと思っていたので、
これをきっかけに考えないとな・・・


そして、
Z「ウチって、免疫の人が何人かいるんですよ。」
という事は、
ひょっとしたらこのブログ読んでる人の中に
同僚がいたりするのかな・・・と

悪い事は書いていないので問題ないけど、
今後は公開範囲を検討すべきか・・・うーむ