生体実験と聞けば、太平洋戦争末期、福岡市九大病院で捕虜にしたアメリカ軍パイロットを生体解剖し８人全員を殺したことや、中国満州で細菌兵器の開発・製造のために中国人を”丸太”と称して三千人以上も人体実験で殺害した"７３１石井部隊"の犯罪を知っている。
そして新たに知ったハンセン病患者に対する人体実験！言葉を失うほどの驚きと怒りである。
戦争は人間を「狂気」に追いやるというが、それすら許されない事なのに戦後の一時期まで行われていたというから「単なる戦争犯罪」ではない。差別に大小があるとは思わないがハンセン病患者を最初から人間とは認めずにいたからこそ可能であったことだと言わなければならない。
この犯罪は広く伝えられなければならない。国の責任は免れない。手を下した医師などのその後の追跡も行うべきである。これらの”医学犯罪関係者”が"７３１石井部隊"関係者がそうであったように、その後も日本の医学界で「活躍」していたとしたら、戦後の”水俣”をはじめとするいろいろな「医学犯罪」の温床になっていたのではないかと疑いを持つ。この点、どなたか公に出版されているならぜひとも知りたい。
怖ろしい出来事であった！