新しい年度になり、半月が過ぎました
職場や人間関係などが大きく変化する時期です。
ストレスなどで調子を崩さないよう、体調には気を付けてくださいね
春や秋に行われる会社の健康診断。
胸のレントゲン検査を撮ることがあると思いますが、
レントゲンを撮る目的の一つは結核の診断なのです。
結核・・・といえば、
この4月からスタートしたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」での
主人公のお父さんが肺結核で亡くなる、という展開が記憶に新しいですよね。
昔の不治の病、そんなイメージでしょうか?
確かに昔は「国民病」とも言われ、死亡原因の第1位として恐れられていました。
薬を飲んで治療ができる現在でも、毎年全国で約2万人、
大阪府でも2千3百人の方が
新たに結核を発病しており、「過去の病気」ではありません。
結核は、吸い込んだ結核菌が肺に入って、
病気の巣を作ることで発病します。
多くは、発病しないですみますが、発病しても、きちんと毎日薬を飲めば治る病気です。
結核の症状は、最初のうちは風邪とよく似ており、
「せき」
「たん」
「発熱」
「血たん」
「胸痛」
の5大症状の他に、「だるさ」「寝汗」等の症状が2週間以上続いたら要注意です。
また、お年寄りは咳や発熱がなくても「だるさ」がつづいたり「急な体重減少」があったりしたら、結核かもしれません。
早めに、医療機関を受診しましょう。
受診や発見の遅れが集団感染につながった例もあります。
結核の早期発見・早期治療をすることは、
自分自身を守るだけでなく、家族や友人、職場の同僚への感染を防ぐことにもなるのです。
大阪は結核罹患率ワースト1が20年以上続いている結核患者の多い地域でもあります。
定期的に健康診断を受け、症状があれば医療機関を受診しましょう!