みなさんこんにちは
リハビリブログチーム作業療法士Kです。
今月は 作業療法士勉強会 について
ご紹介したいと思います。
平成28年12月の作業療法士勉強会の内容は、
生活行為向上マネジメント
についての発表でした。
生活行為向上マネジメントとは、国民に分かりやすく地域包括ケアに貢献できる作業療法の形を示すために日本作業療法士協会により開発されました。
特徴としては、作業療法士の包括的な思考過程をわかりやすく示したもので、対象者の生活をイメージしつつ、本人のしたい生活行為に行動計画の焦点が当たるように設計されています。また対象者のみではなく、ご家族とともに目標を共有することで、主体的に活動に取り組めるようになっています。
(作業療法士協会HPより)
今回の勉強会の発表者である作業療法士が実際に生活行為向上マネジメントを導入、実践しました。以下実践のエピソードです。
今回、患者さんご本人は「自宅に帰りたい」という思いがありましたが、同居するご家族と長女は転倒の不安などから反対し、環境が阻害している状態でした。そこで、本人の思いと今後の生活を伝えるために生活行為向上マネジメントを活用しました。家屋評価時に、生活行為アセスメント演習シートを中心に現状の説明と、実際の作業をご家族に見て頂きました。その結果、ご本人とご家族の想いの相違がなくなり、ご家族の不安も解消され、自宅退院を目指すことが出来ました。
当院の作業療法士全体では、まだ全員が実践して行えていませんが、必要性は多くの療法士が感じていました。今後、学んでいき患者さんの生活をより深く考えていけたらと思っています。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
文責:作業療法士K
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