写真は、女房が休日の昼、フライパンで家族分作った親子丼である。
日本人の行動原理は、
神を基準に置く個人主義でも
国を基準に置く全体主義でもない、と感じていて、
それは
日本人にとっての社会とは、家族の拡張でしかないから、ではないか、
と思いついたというのがプロローグであった。
個人主義のダジャレで「戸人主義」と書いたが、
戸建てとか戸籍とか集合住宅の戸数とか
まさに、玄関「戸」こそが、日本人の外と内とを分ける象徴であろうと思う。
自分が文系(文学部卒)だからということもあり、
まずは日本語に表現される「戸人主義」について語りたい。
お兄ちゃんお姉ちゃん、お母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃん、など
もともとは相対的な家族内の関係を表す言葉が、
家族内で名前代わりに使われ、
ついには、年齢性別からくる代名詞になっている。
「おにいさんおねえさん」は、若い人すべてに使われ、
30代以降であれば「おじさんおばさん」、70代になれば「おじいさんおばあさん」
女性の接待を伴う飲食店で、経営者は「ママさん」
接待役は、「おねえちゃん」
客がわがままを言ったときに出てくるのが、こわい「おにいさん」である。