月刊「企業診断」3月号に、「NPO法人 かまいしリンク」が紹介されていました。

連載「Work Goes On!」のページ。


これは、学生の方にもぜひ読んでいただきたい。

生きることの1つの道しるべになる記事でした。


NPO法人 かまいしリンク」は、震災からの復活と、国際化を目指して活動されているそうです。

被災者自身による、復活するための活動。

震災時の釜石に戻すのではなく、新しいやり方で新しい街を作りたいという、かまいしリンク代表の遠藤さん。


期間限定で、東京に復興支援ショップを出店されたようです。



「被災地の現状が知られていない。忘れるのは当たり前。思い出してくれればいい」という、言葉もありました。


私は、忘れませんよ。

震災後の東北に行ったから。

陸前高田、大槌、石巻の方々と、直接お話ししたから。

双葉町の方々に、会いに行っているから。


東北の方々とお会いしたら、とてもじゃないけど忘れるなんて、ありません。




東北釜石の今が載っています。

本屋で、図書館で、月刊「企業診断」を読んでみてください。







この記事で、気になった言葉があります。

「支援され続けていたのでは、いつまでたっても前に進めない」



「自分たちの力で歩きださなければ」という決心が伝わってきました。






記事とは別の話ですが、埼玉の加須市にある廃校、旧騎西高校には福島県双葉町の方が避難されています。

私はそこで随時炊き出しを行っているのですが、その次のステップに行かなければという思いが、今あるのです。

ボランティアが必要ない状況が一番いい。

原発事故で、それまでの生活が遮断され、新たな道を強いられた状態。

リヤカーを動かすとき、動かす瞬間に一番力が必要で、動き出してからは楽になる。

人生もそれと同じだと思うのです。


新たな活動を行うには、そのスタートが一番馬力が必要。

騎西高校の避難者は平均が60代、最高齢90代と、ご高齢の方が多い。

それだけ、初めの1歩の力を蓄えるのに時間がかかります。

炊き出しは、その時間が来るまでの、瞬間的な点の支えにしかなりません。


1歩の力になる何か、それを見つけ、目指す活動に移る必要を感じています。

炊き出しは、今後も続けていきます。

ただ、炊き出しを続けるだけで、双葉町の方々に本当の笑顔の日が訪れるわけではない。

第1歩を踏み出すための何か。

私たちにできることを……。


その答えは、私の中にまだ出ていません。

次回、5月、双葉町の方とお会いしたとき、いろいろお話ししたいと考えています。