東日本大震災。



忘れもしない、忘れられない2011年3月11日。



1年3か月前。







東京にいた私は、生まれて初めて、眠れない夜を過ごしました。



言うまでもなく、東北の方が体験されたことは、その比ではありません。




陸前高田市にある「小友町」の被災者からお電話をいただきました。

「今、その地域で必要とされているものは何ですか」と伺ったところ、

「メンタルケア」との事でした。

たとえば手紙など、元気が出るものが欲しいと。



ボランティアで陸前高田市に向かわれた方、もちろんそうで無い方も、

「小友町」の方々に元気が出るメッセージを送りませんか。


小友町は高台にあり、津波は来たものの倒壊だけは免れた場所です。

しかし、家の中は津波でめちゃくちゃな状態。

内壁なども破壊され、すべて泥と塩にまみれてしまいました。



========================
陸前高田市小友町へ、元気が出る心のメッセージを募集
========================


第1次締切
 6月20日

 皆さんから頂いたメッセージをまとめ、小友町に発送します。

 もちろん、その後にいただいたメッセージも、ある程度まとまり次第、発送したいと考えています。


応募方法
 メールでお送りいただくか、このブログへコメント記入してください。



ボランティアで小友町に伺われた方も、そうで無い方も、

あなたの心、少しだけ分けてください。

そして、被災者の方々に元気をプレゼントしてください。



そして、お知り合いに小友町へメッセージを送りたい方がいらっしゃらないか、

ぜひ、お伺いしてみてください。









昨年11月、私は陸前高田市に向かいました。





テレビで見た光景、それが目の前に広がっています。





海岸から遠く離れた陸地に、巨大な船がありました。



資料館として展示されているわけではありません。



巨大な津波によって、押し流された船です。

軽い漁船は、さらに何キロも離れた場所まで流されています。


そして、見渡す限り、何もありませんでした。

しかし、多くの土台が、残された床が、そこに建物があったと教えてくれました。



悲しくて仕方ない、見ていられない町の姿です。

多くの方が、亡くなられた場所です。

その直前まで、笑っていた方々です。



震災を風化させてはなりません。

今も避難を続けられている方が数多くいらっしゃいます。

家族を失い、家を失い、仕事を失い……。


東北のことを思うと今もつらく、毎日のように考えることができません。

決して忘れない。だけど……。



津波は海だけではありません。

川にもやってきます。

山から海へと流れる水が、この日は海から山へと登りました。

川沿いの町も、津波ですべて破壊されました。

そこでもまた、多くの方が亡くなりました。



関東にも、海も川もあります。


首都直下型地震が来たとき、この関東も東北のような事態になるのでしょう。


お世話になった民宿のおかみさんはおっしゃっていました。


「高台から見えた。津波が迫ってくるのが」

「高台から叫んだ。逃げてー逃げてーと」

「あなたもとにかく逃げて。津波が来たら高台へ逃げて」

「人の心理として、流されている人を助けようとする。
 だけど、そうして亡くなった方も大勢いる」

「自分の命を守るのは自分だけ。だから、助けに行かずに逃げて」


高台にあるその民宿は、窓から海が見える場所にあります。

穏やかな海。

3月11日に人々を襲った海。

おかみさんは、聞こえないことが分かっていても、低地の方々に向かって叫んだ。








「命」の怖さを改めて感じました。





陸前高田市小友町。

ここでお会いした被災者の方のお顔が、頭から消えません。

先日、お電話をいただいた方です。


ご自宅に伺った際、あの日の事を話していただいたとき、

一生懸命笑って話そうとされていました。

しかし、その目からは、次から次へと涙があふれていました。



笑顔で泣く。


とても、とても優しい方がどれだけ傷ついたのか。

お話を伺っている間もその後も心辛くて仕方ありませんでした。



お電話いただいた際は元気なお声で、少し安心しました。

今はみなさんご自宅で普通に生活されているそうです。




この電話をきっかけに、陸前高田市のボランティアセンターに連絡を取りました。



今の陸前高田市は、まだまだ労力としてのボランティアが必要な地域、

小友町の様に自宅に暮らせてハード面の問題は無くなったものの、

ソフト面、心のケアなどを必要とする地域など、被災・復旧度合いがバラバラで

地域によって必要としているものが複雑化しているそうです。



ボランティアセンターでそれをすべて把握するのは難しく、

被災者の方とボランティアが直接つながり、

顔の見えるやりとりがこれから大切になっていくだろうとのことでした。




そしてマスコミ報道が減った今、震災を風化させないで欲しいとのことでした。



震災はまだ終わっていません。

復興はまだまだこれから。始まったばかりです。

東北に向かうボランティアバスというのがあるので、ぜひ、ネットで検索してください。

土日で帰ってくるツアーもあるので、お仕事されている方も参加しやすくなっています。

もちろん、直接個人としてボランティアセンターに向かうこともできます