先ほど、陸前高田市の被災者の方からお電話を頂きました。


お元気そうな声で、少しホッとしました。





その方の地域は高台にあります。


津波によって家の中が破壊され泥まみれになったものの、建物の倒壊はなんとか免れたという場所です。







そこから少し降りると、皆さんがテレビやネットで見たように、全てが破壊しつくされた町が広がっています。


車で走っている時、カーナビの画面がとても辛かったです。




「コンビニ」「郵便局」「踏切」……今こうして家にいると、近所に当たり前のようにある施設。


カーナビにも、それらが示されていました。


そこから顔を上げると、目の前にあるのは鉄球で破壊されたかのような、崩れ去った土台。


木造の家も、コンビニのように分厚いコンクリート壁も、全てが壊され、流され、目の前が、辺り一面見渡す限り広い空間となってしまった町。




そして、クレーン車などよりも高く高く、10mくらいでしょうか、もっと高いかもしれません、


無残にも破壊された多くの思い出が山となっていました。




まだまだボランティアが必要な、人の力が必要な地域がたくさんあります。






お電話いただいた方の地域では、今、心温まるものを望まれているそうです。


たとえば手紙など。




心温まるものを必要としているのは、ハード面が落ち着かれた方なのか、それとも全ての被災者の方なのか、


また、その方の地域のみならず被災された方全てに心をプレゼントできればと思うので、


送り先が社会福祉協議会になるのか、陸前高田市になるのか、


こうした事を陸前高田市のボランティアセンターに問い合わせています。




この回答を頂いたら、「○○に手紙など、被災者の方が心温まるものを送って下さい」と、ネットで呼びかけていきます。




ボランティアで伺った際、3月11日の事を話してくださった、あのときの表情が頭から離れません。


一所懸命に笑顔になろうと、笑顔で話そうとしてくださるのですが、その目からは涙があふれていました。



お昼には、手作りのおまんじゅうや温かなお味噌汁を頂きました。


とても優しい味でした。




震災は、東北の方々の事は、今を生きていらっしゃる方の事も、あの日に亡くなられた方の事も、


風化させては、忘れてはなりません。



東北の方々が、みなさんが、心から笑顔になる時まで。