こんにちは。
公益社団法人 東村山市シルバー人材センター パソコン・スマホ教室
の講師がお伝えしています。
今日の担当は鈴木です。
当方は週に一回ボランティアで日本語を教えています。
受講資格は東村山市在住・在勤の外国人です。誰でも一回100円払えば
75分間の個人授業を受けられます。
生徒の国籍は多岐にわたり、ざっと挙げただけでも中国、韓国、ベトナム
バングラディシュ、パキスタン、フランス、アメリカ、コンゴ、ネパール
スリランカなどがあります。
やはり、中国人が一番多いです、留学生、日本企業勤めの人とその家族
残留家族の子孫などです。
日本語を習いたいという動機とレベルは個々人で全く違うので、教師は
その人の希望に合わせて相談しながら、教え方と教材を決めてから始めます。
教える際の言葉は日本語で、相手の言語は極力使いません(と、いうより
使えません(笑))
私の担当する生徒は、企業に勤める北京出身の独身ビジネスマンで日本語検定
一級取得者です。日常生活と仕事上では特に不便は感じていないが、漢字が
読めない、意味が分からないということがよくあるそうです。
そこで、現代日本語をもう少し習いたいということでこの会に入りました。
今、使っている教材は有名作家のエッセイ集で、読み取りを主に行っている。
同じ字(漢字:簡体字、繁体字)を使っているとはいえ、長い間に独自の変化を
したので互いに分からないことが多い。
例を挙げると、日本語は一つの漢字で色々な読み方があるのが普通(訓読み
音読み、熟字訓)だが、中国語は一つの字に一つの読み方しかない(例外は
ある)のが普通。
二つには、人称(わたし、あなた)の種類が多すぎ、TPOで使い分けるのが大変。
三つには、オノマトペ(擬音語、擬態語、擬容語、擬情語)が多く、簡単に説明
できない。
これらが出てきたとき、生徒の読解力に合わせた日本語で説明するのは難しい。
ここで改めて感じるのは、日本語の表現力の豊かさと難しさです。
しかし、教えるのは楽しい!