「じゅん散歩」の“秋葉原”を観て思い出す
今朝、テレビ朝日の「じゅん散歩」の“秋葉原”を観て昔を思い出した。
約50年前、パソコンオタクでアマチュア無線もやっていた私は、
会社の休みの日には早朝から電車で約1時間かけて出かけていた。
秋葉原駅は総武線と山手線とが止まる便利な駅だ。
電気街口に出るには慣れないと迷う。
階段を何階分も下りるから、目が回り方向音痴になるからだ。
駅員がいたら聞いた方が確実だ。
秋葉原駅の「電気街口」を出るとすぐに、「秋葉原電気街」がある。
こまかいブースに分かれていて、それぞれ扱う商品が異なり、計測器
(テスターからオシロスコープ迄)も扱っていた。
それぞれ得意分野の抵抗器やダイオード、トランジスタ等の部品を小売りしていた。
当時はネット販売が未だ無かった時代だ。
電子部品のパーツショップは東日本にはここしか無い様で、
地方の高校生や大学生(時には引率する先生も)を見かけた。
お聞きすると電子回路は描けるが、実際に組み立てて確認したいとのことだった。
パソコン雑誌の後ろの広告欄が大きな情報源だった。
お店の人は親切で、簡単な使い方のアドバイスや自分の店で在庫切れの
場合は別の店の紹介等もしてくれた。
中央通りを渡った先の「東京ラジオデパート」にも必ず立ち寄った。
扱う商品が微妙に異なり、店舗もこちらの方が若干大きかったような気がする。
その後、秋葉原の路地のあちこちにパソコンパーツショップが出来る様になったが
過当競争か、次々に廃業したり買収された。
結婚後、カミさんを連れて行ったことがある。
健脚だった彼女も、興味のないことに一日中付き合わされたので、閉口したと思いきや彼女なりに興味のあるものを見つけていた。
推理小説が好きな彼女が見つけたのは、ラジオデパートの店頭で見つけた「盗聴器」だった。
時代はパソコンのOSもMS-DOS(またはIBM-DOS)からWindows3.1やWindows95になった。
また、パソコンを作るのにも、マザーボードとケースを選べば、+ドライバー1本で組み立て出来るキット販売が主流になった。
(信頼性を左右する半田付けもしなくても組み立てて、調整するだけ)
完成品やその中古品を買い求める以外には、秋葉原に行かなくなった。
秋葉原には、総合家電店も中央通りやその一歩裏通りには、たくさん本店や支店が出来て賑わっていた。
当時の人気商品は白黒テレビ、洗濯機、扇風機、空気清浄機などだ。
宅配便も有ったが、持ち帰り出来るものは電車で持ち帰った。
(帰ったら直ぐにでも使いたいので)
メイドカフェも「はしり」が有った。
歩行者天国も盛んに開催されていた。
あの歩行者天国に車で突っ込んだ事件は、私が頻繁に秋葉原に行っていた時代の後の出来事だ。
そのころから始まった電子音声「初音ミク」の
「ハロー ソフマップ ワールド」の歌が今でも耳に残る。
おわり。