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作家の東田直樹です鉛筆

現在31歳。

自閉症という障害を抱えています。

 

 

 

  僕の小学校時代

 

 

 

僕の小学校時代は、地域の普通クラスに在籍していました。

 

僕が入学した頃は、学校に特別支援学級は設置されておらず、地域の学校に通いたいと言った僕のために、母に授業中も付き添ってもらいながら、みんなと一緒に授業を受けることになりました。

 

当時の僕は、家から勝手に出て行ってしまい、警察に保護されたこともあり、安全のためというのが、一番の理由でした。

 

僕は多動で席にずっと座り続けることもできなかったからです。

今から25年近く前のことです。

 

 

 

  小学5年生のときのお別れ会

 

 

小学6年生のときに特別支援学校に転校しました。

 

普通といわれているみんなのようになりたかったけれど、僕とみんなとの違いは努力だけではうめられないことに気づいたからです。

 

5年生のときのクラスメイトは、僕のために「お別れ会」をしてくれました。みんながひとりずつ僕のためにお別れの言葉を伝えてくれて、みんなで歌を歌ってくれました。

 

僕のために泣いてくれる友だちもいました。

 

小学校生活は楽しかったことばかりではなく、嫌なこともありましたが、この瞬間、すべてがいい思い出に変わりました。

 

 

 

 

  特別支援学校

 

公園や町の中で障害児に会うことは少なかったので、特別支援学校に、たくさんの障害児がいることに驚きました。

 

特別支援学校では、普通学級で学ぶような勉強はありませんでした。

当時の特別支援学校は、日常生活そのものに支援が必要な子どもが多かったです。

小学部では、生徒3人にひとり先生がついてくださっていました。

 

先生たちは、自閉症にも詳しくて、僕のことも温かく迎え入れてくれました。

生徒たちも、みんなやさしかったです。

 

みんなと毎日毎日一緒に過ごす中で、自閉症という障害を客観的に見ることができるようになり、自分の生きづらさが何なのか、自閉症という障害に、少しずつ向き合えるようになったと思います。

 

僕は中学卒業まで、特別支援学校で過ごしました。

 

 

 

  通信制高校へ

 

 

高校は特別支援学校の高等部へは進まず、普通高校に進学したいという思いを持つようになりました。

 

高校の勉強がしたかったことと、僕が本当にやりたいことは何なのか考える時間が欲しかったからです。

結果的に僕は、通信制の高校へ進学しました。

 

過去を振り返ってみると高校時代が、僕の人生の大きな分かれ道だったような気がします。

 

高校時代は一所懸命に勉強しました。

学んだことは、無駄ではなかったと思っています。

 

自閉症といっても、ひとりひとり、みんな違います。

自分らしい道を選択する自由がありますように。

 

 

 

 

 

 

登壇のお知らせ

 

 

『次の10年、学校教育は何を目指すのか』

開催日時:2024年6月30日(日)10:00~17:00

場所 大崎ブライトコアホール (品川区)

第1部 基調講演 東田直樹「作家になりたかった僕が望んだ権利」

第2部 基調講演 工藤勇一「次の10年、学校教育は何を目指すのか」

第3部 シンポジウム 「目指す学校の未来を創造するために今日からできること」

シンポジスト 工藤勇一 友部匡博 モデレーター 日野公三

第4部 懇親会・交流会 (※第4部は有料となります。僕は不参加となっております)

 

お申込みは、下記になります。

https://at-mhk.com/news/0630_symposium/

 

※こちら、事前お申込みが必要で、参加応募多数の場合は抽選となりますのでご注意ください。

よろしければご参加ください!

 

どうぞよろしくお願いします。