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作家の東田直樹です鉛筆

現在31歳。

自閉症という障害を抱えています。

 

 

 

  僕は自閉スペクトラム症です

 

 

毎年4月2日は、平成19年に国連が制定した「世界自閉症啓発デー」、

そして、4月2日~8日までは「発達障害啓発週間」です。

 

自閉症の原因は、まだ解明されていません。

脳の中枢神経系という情報を整理するメカニズムに特性があるといわれています。

自閉スペクトラム症の人たちには、常生活でさまざまな生きづらさがあります。

 

「コミュニケーションの困難」「社会的な関係がもちづらい」「こだわりなどの特徴的な行動」「感覚刺激に対する過敏さ、または鈍感さ」「変化に対する不安」などです。人によって症状は異なります。

 

 

  コミュニケーションとこだわり

 

 

僕は、人とうまく会話することができません。

人の話は理解していますが、言葉がなかなか出てこないのです。

 

奇声や意味のない言葉、昔覚えたフレーズなどが突然、口から飛び出してくることがあります。

 

感情のコントロールが苦手で、こだわりに振り回されたり、パニックになったりすることもあります。

 

僕のこだわりは、やりたくてやっているものではないことがほとんどです。

やめたくてもやめられなくて、人に誤解されることもあります。

 

こだわりは、僕自身の生活を生きづらいものにしています。

 

 

 

  みんなと同じことができない

 

 

人の指示に従うのも苦手です。

 

「どうしなければいけないか」ということはわかっていますが、みんなのようには行動できません。

 

手足は動くのに、どうやったら他の人のようにやれるのか、わからないのです。

 

 

少しの刺激やいつもと違うことに混乱し、予想外のことが起きると、大騒ぎしてしまいます。新しい環境や取り組みは、慣れるまでに時間がかかることが多いです。

 

これは僕の場合です。自閉症の特徴は多種多様で、ひとりひとり違います。どのような支援が必要かも、それぞれです。

 

自分がひとりぼっちだと思っていた頃、僕は暗い洞窟の中に、取り残されたような気分でした。何もかも投げ出したくて、生きることに疲れ果てていたのだと思います。

 

 

 

  周りの人の支えや応援に感謝

 

 

そんな僕の気持ちに寄り添い、言葉を引き出し、向き合おうとしてくれた人たちのおかげで、ここまでくることができました。

 

心から感謝しています。どうもありがとうございます。

 

大変なことも多いですが、僕も前向きに生きています。

 

周りの人たちの理解があれば、今より少し楽に生きることができる人もいるのではないでしょうか。

 

「自閉症」に関心を持ってくださる方が増えることを願っています。