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作家の東田直樹です
現在31歳。
自閉症という障害を抱えています。
レストラン
レストランなどでメニューを選ぶとき、いつも同じ料理を選ぶ自閉症者の人がいます。
僕もそうです。その料理が好きなのだと思います。
それは一種のこだわりかもしれませんが、どんなものが出てくるのかわかっているので、安心して食べられます。
それでも、毎回同じものだとあきてしまうこともあります。
けれど、こだわりが強い自閉症者の場合、あきたからといっても、自分で変えることが、なかなかできないのです。
そのお店では、それを注文することがパターンになって定着してしまっているからでしょう。
別のものを注文
でも、そんなときに、「今日は、これ食べてみる?」「こっちはどう?」
などと声をかけてもらえたら、別のものを注文できることがあります。
どんなこだわりにも終わりがあります。
こだわりの終わる時期と声かけのタイミングが合えば、他の料理を選ぶという選択ができるのではないでしょうか。
選択肢が広がったほうが、楽しいに違いないと思うのです。
だから、こだわりのメニューがある人にも、たまには別の料理をすすめてみてください。