僕は時々、一緒にいる人に、何度も同じ質問をして、そのつど答えてもらおうとすることがあります。
 

それは、答えを忘れるからではありません。
何度も、答えを聞きたいからです。

 

なぜなら、聞いたときに、頭の中にその答えがイメージとして、浮かぶからです。
 

浮かびますが、すぐに消えます。
だから、また聞くのです。

 

浮かぶというのは、そのものの形が浮かぶというより、その言葉のイメージが広がる感じです。
 

例えば「オートバイ」という答えなら、オートバイだけではなく、オートバイが走る道や、空、風景が浮かんできます。
 

それが楽しくて、何度も聞いてしまうのです。