僕は、ときどき散歩をします。
歩くことは、目的地にたどり着くためだけの
行為ではありません。
散歩をすると、心がすっきりして気分がよくなります。
道を歩くと僕がすぐに駆け出してしまうのは、
目の前の道を歩くことが楽しいからです。
道はずっと続いているのに、歩き切りたくなります。
「道が僕を呼んでいる」
そう錯覚してしまうくらい、心が引き寄せられます。
この感覚は僕が小さいときからずっとです。
昔は、親とつないでいた手を振りほどくと、
振り返ることもなく、一目散に走りだしていました。
幸せは、すぐ側にあるのに。
今は迷子になることはなくなりましたが、
歩くのが好きなことは変わりありません。