再生利用と再利用との違い<船井総合研究所☆廃棄物の資源化コラム>
再生利用と再利用との違い<廃棄物の資源化コラム>船井総合研究所環境コンサルタント
以前のコラムでは『産廃の資源化:ばいじん』『産廃の資源化:廃油』『産廃の資源化:特別管理産業廃棄物』『廃棄物:再利用』『再利用:ガラスビンの再利用のフロー(例)』をご紹介しました。今回は『再生利用と再利用との違い』をご紹介します。
■再生利用と再利用との違い■
再生利用とは、廃棄物から有用物を回収して、再び製品等の原材料として使用することです。前コラムの再利用とは少し異なります。『再利用』と『再生利用』の違いは、飲料を例(ビール)にするとわかりやすいと言われています。ビールは、業務小売店では樽(たる)での販売もありますが、一般的に私たちが購入する際は、ビンと缶のいずれかです。ビールのビンは、回収後・洗浄・殺菌して何度も使用します。こちら「再利用(再使用)」になります。一方、缶のはワンウェイ容器の代表と呼ばれており、容器として再利用(再使用)することは難しく、基本的につぶし溶かして資源として「再生利用」します。「再利用(再使用):リユース」と「再生利用:リサイクル」、言葉は似ていますが、両者ははっきりと違うものです。
ここでは、再生利用について、もう少し触れます。
例えば、上記のように飲料のスチール缶やアルミ缶を回収して、鉄やアルミの原材料に戻すことになりますと、資源の有効利用ばかりか、鉱石から原料を製造する場合に比べて多量のエネルギーの節約にもつながります。また、古紙を回収して再利用することは森林環境保全にもつながります。
このようなに廃棄物の再生利用は廃棄物の減量化ばかりでなく、資源の有効活用、自然環境を保全する上でも重要なことになります。
以上、どうぞよろしくお願いいたします。
■廃棄物の適正処理体系(体系図)■
■廃棄物資源化の分類(例)■
■都市ごみの資源化方式の分類■
■廃棄物資源化の状況(例)■
■ごみ処理フローの例■
■最終処分場の種類■
■廃棄物の最終処分方法■
■廃棄物の最終処分■
■ガラスビンの再利用のフロー■
<今までのコラムの一例とお問合せ先>
★産廃の資源化:廃油
★産廃の資源化:特別管理産業廃棄物
★廃棄物:再利用
★再利用:ガラスビンの再利用のフロー(例)
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<船井総合研究所東新一>
☆廃棄物処理法(廃掃法)とは?廃棄物処理法の改正の背景や改正年度(1976~最新)・改正内容など☆わかりやすく説明