産業廃棄物の排出量及び最終処分場の現状、産業廃棄物の広域移動量:総量、中間処理目的、最終処分目的 | 船井総合研究所コラム:最新☆産業廃棄物処分・収集運搬/一般廃棄物(塵芥、し尿汲取り浄化槽)/特別管理、再生資源業の経営支援

船井総合研究所コラム:最新☆産業廃棄物処分・収集運搬/一般廃棄物(塵芥、し尿汲取り浄化槽)/特別管理、再生資源業の経営支援

株式会社船井総合研究所☆環境ビジネスコンサルタント東新一(ひがし)の視点を発信【このような方におすすめ】一般廃棄物処理業(し尿汲取り浄化槽、家庭ごみ処理委託業、事業系一般廃棄物業)・産業廃棄物処理業・再生資源業(古紙、古鉄、スクラップ、非鉄)・環境関連団体

船井総合研究所コラム:産業廃棄物の排出量及び最終処分場の現状、産業廃棄物の広域移動量(総量、中間処理目的、最終処分目的)

にほんブログ村 経営ブログへにほんブログ村 にほんブログ村 環境ブログへにほんブログ村 にほんブログ村 環境ブログ 廃棄物・リサイクルへにほんブログ村

<排出元向け>産業廃棄物の排出量及び最終処分場の現状、産業廃棄物の広域移動量(総量、中間処理目的、最終処分目的)

 前回や以前のコラムでは、『関東ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量』『中部ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量』『近畿ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量』『九州・沖縄ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量』をご紹介しました。

今回以降は数シリーズに分け【産業廃棄物の広域移動】についてご紹介します。では、その初回として『産業廃棄物の排出量及び最終処分場の現状、産業廃棄物の広域移動量(総量、中間処理目的、最終処分目的)』をご紹介します。

 

■産業廃棄物の排出量及び最終処分量の現状■

 環境省の資料(令和2年度実績及び令和3年度実績)によりますと、令和2年度の産業廃棄物の総排出量は、37,382万トン、このうち、最終処分量は2.4%に当たる909万トンで、直接最終処分量が439万トン、中間処理後の最終処分量が470万トンとなっています。また、令和3年度の産業廃棄物の総排出量は、37,592万トン、このうち、最終処分量は2.3%に当たる883万トンで、直接最終処分量が446万トン、中間処理後の最終処分量が436万トンとなっています。

<令和3年度実績と令和2年度実績>

 

<令和2年度実績>

 

■産業廃棄物の広域移動量■

 令和3年度に中間処理又は最終処分目的で都道府県を越えて広域移動した産業廃棄物の量(都道府県外搬出量)の全国計は 4,226.0万トンであり、令和2年度※と比較して 124.7万トン(令和2年度基準で3.0%)減少しています。

 それを都道府県別にみますと、以下の表のとおり、都道府県外へ100万トン以上の廃棄物を搬出しているのは、全国で11都府県(令和2年度は 10 都府県)あり、このうち東京都が 824.1万トンと最も多く、次いで、愛知県が333.6万トン、大阪府が284.9万トン、神奈川県が 263.2万トン、埼玉県が 231.9万トン、福島県が195.7万トンとなっており、搬出量が多い都道府県は、例年同じような傾向のようです。

 なお、東京都から搬出された産業廃棄物は主に隣接する埼玉県、千葉県、神奈川県、栃木県で処理されており、愛知県から搬出された産業廃棄物は主に岐阜県、三重県、奈良県、高知県、静岡県で処理されています。

  一方、都道府県外から 100 万トン以上の廃棄物を搬入しているのは15都府県(令和2年度は13都府県)あり、このうち埼玉県が540.3万トンと最も多く、次いで、千葉県が377.6万トン、福岡県が367.4万トン、栃木県が221.3万トン、山口県が184.7万トン、奈良県が177.9万トン、大阪府が169.6万トン、三重県が144.8万トンとなっています。

<産業廃棄物の広域移動量:他府県へ搬出>

<産業廃棄物の広域移動量:他府県からの搬入>

 続きまして、広域移動量を移動の目的別にみますと、広域移動の総量4,226.0万トンのうち、中間処理目的の移動量が3,901.4万トン(92.3%)となっており、最終処分目的の移動量が324.6万トン(7.7%)となっています。

■広域移動量(中間処理目的)■

 中間処理目的の移動量を都道府県別にみると、搬出では東京都が802.7万トンと最も多く、次いで、愛知県が305.5万トン、大阪府が261.5万トンとなっており、搬入では埼玉県が540.3万トンと最も多く、次いで、千葉県が365.5万トン、福岡県が307.9万トンとなっています。

■広域移動量(最終処分目的)■
 最終処分目的の移動量を都道府県別にみると、搬出では愛知県が28.1万トンと最も多く、次いで、兵庫県が25.5万トンとなっており、搬入では福岡県が59.4万トンと最も多く、次いで、広島県が35.9万トン、宮城県が27.2万トン、富山県が25.0万トンになっています。


 

 広域処理ブロック名と都道府県名は以下のとおりです。また、首都圏とは、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県を指し、近畿圏とは、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県を指しています。

 

■廃棄物の適正処理体系(体系図)■
以下の図は、適正な廃棄物処理の7つ方法とその体系図です。

 

以上

 

<今までのコラムの一例とお問合せ先>

★『関東ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量(ブロック内:5.7万トン、ブロック外:9.8万トン、計15.5万トン)』

 

★『中部ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量(ブロック内:1.1万トン、ブロック外:1.8万トン、計2.9万トン)』

 

★『近畿ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量(ブロック内:0.07万トン、ブロック外:0.81万トン、計0.9万トン)』

 

★『九州・沖縄ブロックにおける一般廃棄物の広域移動量(ブロック内:0.22万トン、ブロック外:0.11万トン、計0.33万トン)』

 

 

☆【無料経営相談や環境・廃棄物相談:お問合せ先】

(株)船井総合研究所では、廃棄物管理に悩む「排出事業者」向けに【廃棄物現場における一日診断】を実施しています。信頼している廃棄物業者に現場を任せることも大切ですが、何かあった時はすべて「排出元責任」です!当然、法令違反があってからでは遅いです!遠慮なくご相談くださいませ。

 

にほんブログ村 経営ブログへにほんブログ村 にほんブログ村 環境ブログへにほんブログ村 にほんブログ村 環境ブログ 廃棄物・リサイクルへにほんブログ村

☆無料経営相談や環境・廃棄物相談を受け付けております。

 

☆無料経営相談や環境・廃棄物相談など遠慮なくご相談ください。