NSF100のエンジンオーバーホール
当初の予定ではヘッド洗浄とバルブのすり合わせ、
ピストンリング交換くらいで簡単に済ます予定でした。
ところが開けてみたら思ったより状態が良くない。
まずスラッジが多い。なんかドロドロです。
オイルの交換周期が長かったんかな～
元々NSFはノーマル状態だと油温が高すぎてオイルに
厳しいんですがオイルクーラーをつけてさらに大型化して
油温下げれていたから少しずつ使用時間延ばしてたけど
これはちょっと・・・と言っても4～5時間毎に交換してたんだけど。
ちなみに使ってたオイルは
NUTEC NC-50/51のブレンドです。
次はオイル変えてみよっかな。。。
そんな状態だったので結局クランクケースまで
割って洗浄することになりました。
ばらしていくとあちこち
気になるところも出てくるもので・・・
クラッチハウジング、定番の段付き摩耗。
クラッチのつながりがヌルっと
する時があったのはこれのせいかな～
新規購入すると高いのでこれは研磨して修正予定
ケース内の各ベアリングをチェック。
カウンターシャフトの右側の
ベアリングがゴリゴリしています。
交換決定。
ここは前回のO/Hの時も
ダメだったんで痛みやすい箇所なのかも。
しかも右ケースのベアリング
はめ合いが全体に緩めです。
本来交換すべきなんでしょうがそれなりに高い部品だし
もう厳密なレースで使う気もないのでポンチ打ちとかでしのぎます。
クランクケースにクラックが入っていないかは目視チェック。
怪しそうな所は無さそうなのでそのまま使います。
クランクは何もしないつもりだったけど
スラッジが多かったのが
気になるので洗浄ついでに
ベアリング交換＆芯出しをショップに依頼。
簡易的にＶブロックに乗せて振れを見たけど
最大で0.1程度振れてました・・・
ヘッド・シリンダー・ピストンは
会社に持っていって昼休みとかに作業進めました。
洗浄はメタルクリーンを使ったけど
劣化してたのか(黄ばんでた) 落ちが悪い。
2回洗浄してさらに磨いて
なんとかきれいになりました。
ただピストンはカーボンがトップリングまで
回り込んで荒れてしまっていて
要交換です。。。
ケチって使いすぎたかな～
ヘッドのポートと燃焼室は軽く磨いて、
吸排気バルブはボール盤で回しながら
ペーパーを当てて磨き直してすり合わせします。
ある程度やったところで
光明丹で当たり幅を確認。
IN/OUTともに1mm程度。。。ちょっと広い気もするけど
修正するにはシートカットが必要なのでそのまま使います。
ちょっと話それますがネットで調べるとバルブの当たりチェックは
薄く光明丹塗って当たった幅で見るってのが定番なようですが僕的にうまくできない。
均一に塗れないんだよね。なので普通に塗ってカツーンって強く当てて
黒っぽくなるところ（強く当たる所）で見ています。
仕事で光明丹使う時（バルブじゃないけど）ってそうやって当たり見てたんだけど・・・
話を戻して当たり幅をチェックした後、
ヘッドにプラグを付けてバルブを差して
燃焼室にアルコールを満たしてリークチェック。OKでした。
あとはバルブスプリングを組めばヘッドは終わり。
気になるのがシリンダー。
焼き付いたりしたことは無いので
傷も無くピカピカです。
一瞬キレイだからいっかと思ったけど
シリンダーはキレイじゃダメですよね
。
ホーニング目が消失してます
。
シリンダーは新車時から
一度も交換してないし限界かな～
と言っても買うとなると
シリンダーもそれなりにお高い。
ホーニングツールとか売ってるし
自分でホーニング加工をやってみるか
と
とも考えたけど・・・
どうせピストンも買わなきゃいけないんだから
いっそ0.25オーバーサイズピストンを買って
それに合わせてボーリング＆ホーニングを
しちゃえばいいんじゃないかと
。
シリンダー買うより安いし。
通常のレースのレギュレーションじゃ
オーバーサイズピストンてNGだけど
もうそこまで厳密なレースに
出る気も無いので問題ないでしょう。
そこまでやるならさらにピストンに
WPC加工とかしてみるのも面白いかも。。。
なんて妄想まで始めました
。
ただ予算が全然足りません・・・
部品代、クランクO/H代、シリンダーボーリング代で
当初考えていた金額の倍以上。お小遣い3か月分超えてますよ。
完成はいつになるやら