クレヨンで絵を描く。非日常な瞬間。(ぺんてる くれよん) | 東あずま別邸 ~こだわり文具のこと、徒然なるままに~

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日本の伝統産品を扱うお店の店長。

GALAXY Note IIとSurfaceを持ち歩きながらも
分厚い手帳とノートとボールペンが手放せない元エンジニア
がつぶやく文具blog。

45歳までに文具店を開くつもりの輩が、
大人になった今だから気になる、欲しくなる文具を勝手に紹介。

オラ、
のはらしんのすけだぞぉ。

みさえ~。

・・・

中学生のとき買ったCDアルバム。
真島昌利「夏のぬけがら」の2曲目。

・・・

クレヨン。

 ※ちなみに、
 ※真島昌利はTHE BLUE HEARTSのギタリスト。

今日は
ぺんてる くれよん
で絵を描いてみる。

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さて、
「ぺんてる くれよん」といえば、
パッケージが印象的だ。

思い出せるだろうか。

子供がふたり、
向かい合って絵を描いているシーン。

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そうそう、これ。

このイラスト、
ぺんてるの社員で絵がうまい人が描いたんだろうなー
と思っていたら、実はすごい人が描いていた。

紺綬褒章や勲三等瑞宝章等を受賞した重鎮。
童画の第一人者である 宮永岳彦 画伯。

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改めてみると、
すてきなシチュエーションだ。


きれいな川が流れる草原、
青空と入道雲の下、
なかよしなふたりが向かい合って、黙々と絵を描く。

手を汚しながら。

今更・・・
その歳で・・・
と言えなくはないけど、
今年の目標にしてみよう^^


■木炭も鉛筆もクレヨン!?クレヨンってナニモノ?

"クレヨン"の歴史は古い。

正確に言うと、
"クレヨン"という言葉の歴史はかなり古い。

18世紀初め頃までは、
今でいうコンテ、パステル、鉛筆など
デッサンなどに用いる固形の描画材料の総称として、
"クレヨン"という言葉が使われていたのだ。

当時は木炭までクレヨンの仲間だった。

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"クレヨン"と呼べなくはないが、
あくまで描画材料としての木炭なのでアシカラズ。

時は経ち、19世紀の末、
フランスのパステル画家が紙に直接描ける棒状の絵の具を試作。

パリのクレヨン・コンテ社が"クレヨン"と命名し発売したのが、
"現代のクレヨン"の始まりとされている。


■ON(王・長島)もクレヨン普及の一翼を担っていた!?

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"クレヨン"が日本に登場したのは、大正時代。

大正6年、
従来の手本を模写する絵画教育から脱皮し、
野外写生などが提唱されている頃、
アメリカから輸入され始めた。

筆を使わず、携帯に便利なくれよん。

人気は絶大で、
製造業者に前金を払わないと製造してもらえなかったほど、
引く手あまたの文具だった。

昭和22年、時代の流れに乗るべく、
ぺんてるもクレヨン業界への進出を決意。

初代くれよんは「メイローくれよん」。
メイロー=明朗らしい^^;

以降「ドラゴンくれよん」「ホームランくれよん」
など男子受けしそうな商品を続々と発売。

特に「ホームランくれよん」では、
子どもたちのヒーローだった川上、青田、大下、藤村など、
ホームラン十傑の顔写真を裏蓋に掲載。

さらに、
ON(王・長島)登場の「ホームランパス」を発売。

大ヒット商品となった。

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一方で・・・
この頃品質に関しては社内で疑問が出始めていた。

当時のくれよんは、
線描きが中心の1歳児に合わせていたため、
塗る作業には適していないくれよんだった。

また、暑さでくれよんが曲がることもしばしば。

そこで、
線を描くことと、塗ることが可能で、
重色や混色が自在にできて、
暑さ、寒さにもあまり変化しないくれよん
「ぺんてる くれよん」が開発された。

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お道具箱の必需品、「ぺんてる くれよん」。

形を変え、品を変え、
定番商品の地位を掴みとったツワモノなのだ。


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■ここら辺で実際に絵を描いてみる!!

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書き始めると夢中になる。

というか、夢中になれる。
大のオトナでも。

調子に乗って、
"引っかき絵"なるものにもチャレンジしてみる。

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地図を塗るみたいに適当に色を塗りつぶして、
その上を黒で重ね塗り。

最後にツマヨージで引っかいてみた。

写真にはうまく写らないけど(涙)
発色はすごくいい。

なによりも、
色を塗りつぶすときの必死で夢中な自分は何かいい。


非日常な瞬間だ。


誰に見せるでもなく、
ただただスケッチブックに夢中になる。

忘れていた子供ゴコロを
ちょっとだけ思い出させてくれる^^


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