昔、気付いた時には心の中に

何人かうるさいことを言う存在が何人かいました。

 

ある時、分類してキャラクター化してみました。

意地悪な中年女性にいつも泣いている若い女性、

そしてきびしい武士。

 

きびしい武士はいつも

「お前は何をやっている、しっかりせよ!」

みたいなことを言っている。

 

内観でその武士と対話できるかやってみた。

なぜ、いつもそんなにきびしいのかと聞いてみたら、

「お前のためを思って言っている。」

と返って来る。

「あんまり言われると辛いからほどほどにして下さい。」

と、お願いしたら

前ほどうるさく言わなくなりました。

 

ある時、仕事の人間関係で悩んだ際、

ふと思いつき、自分の中のその武士に

どうしたらいいかたずねてみました。

その瞬間、

「相手に負けて自分に勝て」

という言葉がポンッと心に浮かびました。

 

ちょっと驚いてしまいましたが

そのアドバイスに従って、

私がプライドを抑え、相手に頭を下げたら

その悩みは解決しました。

 

この武士はいったいなんなのか、

私が思うに、多分これは

代々受け継がれてきた

〝武士の魂〟みたいなものじゃないかと。

 

母方の先祖は武士でした。

武田家の家臣だったとも聞きます。

別に私は武家の人間として

育てられたわけじゃないけど

母の考え方に武士っぽさを感じる事はあります。

 

今は自分の中にはこの武士の存在を

ほとんど感じなくなりました。

もう私はほっといても大丈夫だと思ったのでしょうか。

 

「相手に負けて自分に勝て」

これは先祖からのアドバイスだったのかも知れません