とは言っても、幼少時はそんなことはなかった。
19歳頃からだったように思う。
18歳で新潟から千葉に転居すると同時に社会人編に突入したため、それが気候によるのか、食生活によるのか、社会人のストレスによるのか、住環境によるのか、年齢によるのか、もはや判断はつかない。
朝起きたら、掻きむしって血だらけになってることは日常茶飯事だし、お酒を飲んで痒くなることもたびたびある。もちろん薬も飲むし、薬を塗る。ところが、いつまでもぶり返す。いつのまにか薬を塗らなくても大丈夫な時期もあれば、酔いつぶれたとて薬を塗らねば死ぬるような思いをする時期もある。
長年患って思うのが、完治はせずに、うまく付き合っていくしかない病気なのだろう、ということ。
それから、声を大にして言いたいのは、皮膚科の先生の大半は基本いい加減だということ。
『ここの先生、糞だなぁ』と思う度に病院を変えているけれども、多くは三回程度通えばろくすっぽ患部すら見なくなる。ひどいと初診で患部を見ず『お薬なにをもらってましたぁ?』である。健気に通い続けても『また君かね?』といった対応もされる。
処方箋をもらうためだけに皮膚科に行くようになるのに、さほど時間はかからない。
いま通ってるところは、そんな中でも『僅かにマシ』というレベルのところではあるけれど、診察の最後に、
『〇〇と〇〇あたり塗っといて!』
と看護婦に指示すると、傍に立っていたしもべであるかのような看護婦がすかさず塗りたくってくる。自分の手の方がまだ丁寧だ。
領収書を見ると『軟膏処置1690円』と書いてある(保険適用前)。
大した仕事だこと。