吹奏楽コンクールの話。

夏が来れば思い出す、あの暑い夏の日。
8月は吹奏楽コンクールの時期。
今は中高生に楽器の指導をしたり、コンクールの審査をしたりする立場だが、
自分が中高生の時はそれぞれ2,3年生のときに出場した。


今となっては考えられないが、音楽室にクーラーがない時もあった。

でも防音のため窓は開けられない。吸音のために壁には毛布を吊り下げてる。
まさに下衆の極み。


あとはたまに指導にいらっしゃる「東京」の先生。
あの頃はTVで見聞きする以外、ナマ東京弁の人なんて近くにいなかったので、
もう気持ち悪くてしかたなかった。
真剣にこの人オカマか?と疑っていたもんだ。

管楽器の音程が合わない時は、
「耳付いてるの?」
と言われたのを思い出す。
文字にするとなんてことないのだが、東京弁で言われるとカチンとくるのだ。
「お前ら、耳あるんかボケッ!」
と言われた方がよっぽどハートフルだ。


複数の先生にみてもらうことでより多角的な音楽作りを目指すことができるが、
先生によって正反対のことをおっしゃる場合もあり、子供ながらに迷ってしまったこともあった。

今も指導にいくと、誰に習ったか知らないがスゴく奇抜な練習メニューをしている学校もある。
こういう音を出すためにこういう練習をしている、と理解できていればいいのだけど、
メニューだけを押し付けられてるなぁ、と思うときもよくある。

音色は1種類ではないのだから、いろんな奏法があって当たり前なのだが、
もっとも基本的なことをまずきっちりやってほしいなと思う。
それと基礎練にもっとイマジネーションがあるといいなぁと思う。
基礎練がルーティン化してしまう人が多い。ウォームアップも兼ねているのだが、
上級生は実際の演奏を想定した基礎練をしてほしい。

と、結局小言みたいになってしまった。