小学生の時の話。
小学5年生になると委員会活動が始まり、僕は放送委員になった。
放送委員は朝の登校時、昼休み、下校時にアナウンスしたり音楽を流したりする。
放送室にあるレコードを自分たちで自由に選んで流すことができた。
レコードはほぼクラシックしかなかった気がするのだけれど、
いろいろ流してるうちにチャイコフスキーの音楽が自分の心にすーっと入ってきた。
くるみ割り人形の組曲が一番のお気に入りだった。
チャイコフスキーがどこのだれか、は全く知らなかったが。
母親にそのことを言ったら、ある日くるみ割り人形と白鳥の湖が入ったカセットテープを買ってきてくれた。
カラヤン/ベルリンフィル。このテープは今も持っている。かなり聴いた記憶がある。
卒業文集か何かを書いているときに自分の好きな音楽を書く欄があって、
そこにもくるみ割り人形と書いた覚えがある。
でも友達からは「なにこれ??」「クラシックが好きなん?」と随分言われたものだ。
ちなみに、他人とは違う自分がかっこいい、とかは夢にも思ったことがなく、
むしろ人と違う自分がなんだか恥ずかしかった。
それ以来人には音楽の話などせず、家で一人で楽しむ、ような聴き方をしていた。
ここまで読むと、なんだか随分暗くて友達もいないような
小学校時代のようだが、割と友達はいた。(と思う)
友達とテレビゲームや野球やサッカーなどは楽しくやっていたが、
自分が興味のないこと、たとえばプラモデルや特定の知らないマンガの話、
ガンダムの話などは最初ついていこうとしていたけど、全く興味がわかなくて、
以降はそういう話の時は輪を抜けていたと思う。
マイペースな子だったのかなぁ??