味噌パワー | ひふみ塾 世回りブログ

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昔の人も知っていた味噌の健康効果

昔から日本の暮らしに深く根付いてきた味噌。
現在のように調味料として使われることが主体になった歴史は、実は浅い。
昔はむしろおかずとして食べる「なめ味噌」として発達した。
「金山寺味噌」「鯛味噌」「鰹味噌」といった名物味噌は、なめ味噌の一種である。
東北地方では、山に行くときにご飯と味噌だけを持って山仕事をしていた暮らしぶりが伝えられている。
ほかにも、日常食はご飯のおかずが味噌であったという地方がいくつもある。
肉食が禁じられ、魚もめったに手に入らなかった時代、庶民にとって味噌は貴重なたんぱく源だった。
そして、「味噌の医者殺し」といわれるように、病気を防ぎ、健康を保つ薬としても重宝されていたのである。
大豆+微生物=栄養価アップ+a!
味噌には、米味噌、麦味噌、豆味噌などさまざまな種類があるが、いずれも大豆を使う点では共通している。
まず、この主材料である大豆そのものが、良質なたんぱく質や脂質、糖分、ビタミン、ミネラルなど栄養豊富な食品である。
そこに発酵という微生物のはたらきが加わることによって、栄養分は消化吸収しやすい組成に分解されるとともに、栄養価もさらに高まる。
発酵とは、多種多様な微生物が、多量の栄養成分を生産し、食品の中に蓄積する工程とも言える。





それだけじゃない味噌パワー

さらに驚かされるのは、味噌が日々の健康維持に有効なだけではないことだ。
現代人を悩ませるがん、高血圧、脳卒中、糖尿病、脂肪肝、ボケなどの予防効果、コレステロール抑制など、生活習慣病予防にも強い味方となる成分が豊富に含まれていることが、さまざまな研究の結果わかってきている。


味噌の抗がん作用に関する研究

味噌には、発酵によって「脂肪酸エチル」という物質ができている。
これは、がんを引き起こす変異原の力を抑える作用があると言われている。
また、酵母、乳酸菌、麹菌には、変異原性物質を除去する効果が期待できる。
1981年には、がん学会で、味噌汁を飲む回数が多い人ほど、胃がん死亡率が低くなるという調査結果が報告されているほか、ラットを使った動物実験でも、がん発生率が減少することが確かめられている。
味噌は、まさにこれからの健康が心配な人にはピッタリな食品なのである。
日本人の食事の定番であり、外食でも簡単にとりやすい味噌の秘めたるパワーを、改めて見直してはどうだろうか?