嘘をつくこと。
私はなるべく自分に正直に在りたいと思う。
自分の心がなにを想ったのか、どう感じてどう考えたのか、なるべく頭でもキャッチしていたい。
それでいて、関わる人にも正直でありたい。
嘘をついて人と話すことが苦手。
だけど、社会人を経験して自分の本心がわからなくなった。
新卒で入社した会社に染まって、そこで言われたことが正義、真実、絶対。
疑うよりも、まずは信じてみたいと思ったし、
そうしないとこの会社に入社した意味がないと思ったから。
そうするしかなかった。
自分が選んだ会社、これからうまくやっていかないといけない会社、初めての社会。
言われたことはそうなのだと、飲み込まないといけないと思った。
私は結婚指輪の販売をしていた。
結婚指輪に対して思う事:かわいい。なくてもまあいい。買うかはその人の自由。
だけど、会社から言われることは、
結婚準備は時間がかかるから今のうちに買いましょう、
一生ものの買い物だから、納得したものを買いましょう、
どんな指輪があるのか知っていきましょう、
指輪があることが良しとして、早めに買うことをよしとして
こちらのブランドとしての価値観を押し付ける。
私にはそう感じられた。
企業なのだから、自分の事業に価値を見出してそれを売り出すことは当たり前なのかもしれない。
それは分かる。
だけど、消費者の視点に立てば、もっといろんなことの中でいろんなことを選択している。
何にお金をどれくらい使うのか、その時の気分、タイミング。
何も指輪が一番大切でない人は、沢山いるんじゃないのかなと、私は思う。
そんな中、接客をするのはくるしかったし、もやもやした。
思っていないけど、ほんとはそうじゃないと思うけど、
こういわないといけないからこういおう。その連続。
社内で指輪の価値はとても高いもので、自分の本心は言えない空気感。
売るもの以外の場面でも、嘘が日常だったからくるしかったのかも。
自分らしさ、私がすごく大事にしたいことを、会社では表現できない。
自分らしさ、率直に感じたことを封じ込めて日々、業務をこなす。
仕事は、私の意見や人となりなんて、関係がないからかな。
すごく、空虚でつまらなくて退屈で、その代わりにプレッシャーや責任、緊張感はある。
やりきれないよね、逃げ出したいよね。
私は、どうしたらよいのかなあ。