複数の食物アレルギーを有する児にオマリズマブが有効

米国で、ピーナッツアレルギーに加えて、複数の食物アレルギーを有する患者の単独療法として、抗IgEモノクローナル抗体オマリズマブの有効性と安全性を第III相プラセボ対照試験で検討（OUtMATCH試験）。

患者を、オマリズマブ投与群またはプラセボ群に、2対1の比率で無作為化割り付けした。主要評価項目は、用量制限症状を伴わない、ピーナッツタンパク質の単回用量600mg以上の摂取とした。

　その結果、解析対象集団177例（1-17歳）のうち、オマリズマブ群（118例）の67％とプラセボ群（59例）の7％が、主要評価項目の基準を満たした（P＜0.001）。

他の食品についても結果は同様だった（カシューナッツ：41％ vs. 3％、乳：66％ vs. 10％、卵：67％ vs. 0％、全ての比較のP＜0.001）。安全性の評価項目はオマリズマブ群の方が、注射部位反応が高頻度だったことを除いて2群間に差はなかった。