iPS細胞で糖尿病治療開発めざす

京都大学発再生医療ベンチャーのリジェネフロ（京都市左京区）は、京都大学ｉＰＳ細胞研究所（ＣｉＲＡ）とアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の研究機関との間で、糖尿病の新規治療法の共同研究契約を結んだと発表した。

ヒト人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）を用い、１型糖尿病に対する細胞療法の開発などを目指す。国際協力を通じ、日本発ｉＰＳ細胞技術の中東地域への展開を推し進める。

　共同研究でリジェネフロとＣｉＲＡは、遺伝子改変で治療効果に関する機能を強化し、ｉＰＳ細胞由来の膵β細胞を作製する。

膵β細胞が壊れインスリン治療が必須となる１型糖尿病の新規治療法として、免疫抑制剤を必要としないｉＰＳ細胞由来膵β細胞の移植療法の開発を目指す。

２型糖尿病に対しては、ｉＰＳ細胞由来膵β細胞を活用した創薬スクリーニングを行う。共同研究で開発する基盤技術は、ＵＡＥのアブダビステムセルセンターと連携し中東や北アフリカに展開する。

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