2年前の今日は、
大騒ぎだった
「大和」から、
鼻と唇左半分、もぎ取られ、
救急車で搬送される
鏡の中の私は・・
お岩さん、顔負け
80針以上の縫合手術を受ける。
21世紀の事故で、
不幸中の幸いだった
これが、ひと昔前だったら・・
マスクをつけたまま、
余生を終えたに違いない。
「大和」は、悪くない。
ただ・・
タイミングが悪かった
「大和」の処分を勧める友人・知人達
私の辞書に
「処分」の、文字は、ない。
家族も、処分の考えは、なかった。
大和は、家族
苦労して、
干尽の山中から、保護して来た。
「大和」と
平和に、暮らしていかなくては・・
事故の後、
その方法ばっかり、模索していた。
大和は、
凶暴な犬じゃない。
ただ、
極度の恐がりやさん
生活音以外の音がするだけで、
悲鳴をあげて、隠れてしまう
あの牙を何とかすれば、
きっと、道は開ける
大和に薬を投与。
友人の協力で、
大和を、病院へ搬送。
大和の牙撤去と
去勢の手術を遂行
大和は、
添い寝が上手
寝床の支度をすると、
すかさず、
大和が、先に行って待っている。
ママ! 早く、来てね
ベッドの脇には、大和の妹「桜」
引き籠もりの「大和」・・
ママと
身体と心をくっつけて、
寝ている時が、
大和の至福の時
唇と鼻には、縫合した跡が、しっかり残っている。
ファンデーションで、カバー。
眼が見えて、自由に移動出来る・・それで、よし