こんにちはうさぎチューリップ黄
ひづきです。

前回の
に続きまして
第2回目の今回は、
とってもよく尋ねられる
日本画の絵の具についてですウシシ星


※【日本画入門講座】の記事はすべて
まじめに日本画。」カテゴリへまとめますヒヨコ



日本画を描く画材と言うと
まずがありますね。
墨の世界もものーーーーっすごく奥深いのですが
今回は主に色をつける絵の具に関して
説明しますパーにやり音譜

日本画の絵の具を求めて
画材屋さんへ行くと
こんな風に色とりどり綺麗な絵の具の瓶が
ずらーーーっと並んだ光景を
目にするはずです目キラキラ

これが日本画材の王道・岩絵具です流れ星

岩絵具、と言われるだけあって、
もともと天然の鉱石を砕いて
粒子状にしたものですビックリマーク
この図はほんの一例ですが
このように色美しい鉱石が
砂のように細かく砕かれて
孔雀石右矢印緑青
藍銅鉱右矢印群青
辰砂右矢印辰砂
(こういう名前変わらない絵の具もあります。笑)
というように絵の具になるのですクローバー

このままではただの綺麗な砂のようなものなので
と共にお皿で混ぜて、
やっと絵の具として使用できます上差しキラキラ

また、
人工の岩絵具と区別して
天然岩絵具とも呼ばれますあしあと

天然ものはとにかくものーーーっすごく
美しく魅力的なのですが、
何より色数が少なく稀少性が高いため
高価になってしまいます笑い泣きあせるあせる



その為、戦後頃から
人工の岩絵具が造られるようになりましたガーンビックリマーク

それが新岩絵具というものです星
新岩絵の具は
ガラスと金属酸化物とを混合させて
美しく発色させたものを天然岩絵具同様に砕き
絵の具としたものですニコチューリップピンク

天然岩絵具と同じくキラキラと輝き綺麗で、
天然岩絵具に比べて比較的安価なのが特徴です音譜
たまに人工岩絵具の方が
天然岩絵具より高い色もありますがあせる

天然岩絵具が高すぎてなかなか買えない
画家たちにとって、
今やなくてはならない大事な絵の具ですニヒヒビックリマーク

また、
天然の鉱石から作られた粒子に
人工の顔料を吹き付けて造られた
合成岩絵具という絵の具もありますOK

これらも膠と水と混ぜて
絵皿でといてから使用します音譜



次に、
絵具と比較して泥絵具とも呼ばれる
絵の具で水干絵具というのがありますわんわん黄色い花
水干絵具は
山から採取された土をベースに
人工顔料を加えて色鮮やかに造られた絵の具ですひらめき電球

岩絵具のような粒子感はなく、
ほとんどアクリル絵具のような使い心地です。
(アクリル絵具の様に乾くと固まったりしませんがキラキラ)

岩絵具と比較して非常に伸びがよく
ちょっとの量でかなりの面積塗れますカラーパレット
とにかく手軽に明るく鮮やかな発色で
描けるので使いやすいですウシシ星

破片のように小さな塊になっていることが多いので、
乳鉢で擦るなどして滑らかにしてから
膠と水と混ぜて使います音譜



また、日本画には欠かせない
の絵具、胡粉がありますニコニコイエローハーツ
最近は胡粉ネイルマニキュア乙女のトキメキなんて商品も
人気で、日本画関係なくご存知の方も
多いかもしれませんね照れキラキラ

胡粉は主にイタボガキ波などの
貝殻から作られる歴史ある絵の具です音譜

日本で胡粉が使われるようになる前は
鉛白が白の原料として一般的だったそうですが、
鉛白は寒色っぽく冷たい白色で、
胡粉は暖色っぽく暖かい白色な感じになりますクローバー
ほんのすこーーーーーーーしだけの差
ですけどね。
ぱっと見白は白です目ひらめき電球

注意点としては
濡れてる時は色が沈み、
乾くと白く発色するので、
どのくらいの濃さで溶けば
どのくらいの白さに仕上がるかを
想定して描かないといけませんDASH!

胡粉は乳鉢で好みの荒さに轢いてから
膠と水とで溶いて使用します星



UMAくん


それぞれに少し記した通り、
上記の絵の具たちは
チューブに入った水彩絵の具のように
絵の具を出してすぐ描ける訳ではありません注意
(最近はチューブタイプの日本画材もあるようですが)

そのままでは画面に接着しないので、
としての役割を果たす(にかわ)
水とを混ぜて、
毎回一色一色、
自分で絵の具を溶く必要があるのですひらめき電球

これが日本画が
めんどくさそうなイメージがある
1つのポイントですねニヒヒ汗

でも、自分で調合できることこそが
日本画の利点だと思いますウシシ音譜



しかし
わざわざ膠と混ぜて絵の具を溶かなくても
水彩絵の具や墨のように
水を使ってすぐ描ける画材として
顔彩・鉄鉢と、棒絵具がありますひらめき電球

顔彩は、一色ずつが四角に小分けされて
箱に並べられてるもので、
簡単に言えば
日本画版水彩絵の具パレットですビックリマーク
濡らした筆で好きな色を撫でてとり、
手軽に優しい色付けができますアートキラキラ

鉄鉢は顔彩が一色ずつ丸い器に入れられたもので、
こちらも筆で使ってもいいですが、
私は鉄鉢に水滴を落として中指で撫でてといてから、
筆でとって使っていますチューリップオレンジ
筆で撫でると真ん中ばっかり減りそうで、
指でとく方が満遍なく
綺麗にとける気がするのでニヒヒ汗


そして棒絵具はその名の通り
棒状の絵の具です。

棒絵の具は絵皿に少し水を入れ、
墨を擦るのと同じように
擦って色を出し、使いますコスモス


これらは手軽なので、写生の色つけや
絵手紙などに使われるイメージですねクローバー

岩絵具に比べると、
これらの手軽に使える絵の具は色が薄めで、
墨やペンなどで描いた線を残したい時などに
便利な画材と言えます。

しかし
絵の具をたくさん擦ってといて
膠を少し加えるなどして
少しはっきり目に色を出すことも一応可能です黄色い花

でも岩絵具のように粒子感がないので
岩絵具で塗った絵と比べると
優しい感じに留まります照れキラキラ

その辺は次回、
岩絵具についての回で
また説明しようと思います晴れ





今日はこの辺で星





今回の1枚ドキドキ
※日月美輪《姫睡蓮》
  和紙・岩絵具、2017年作




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