仕事の勉強でお金をもらえないのは「損」ですか?にお答えします。 | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

先日のブログ

の大きな反響をいただきましたが
先日、若者のリアルな意見を聞く機会があったので、ご紹介したいと思います。


「勤務時間外に勉強って必要ですか?
上司から”プロなんだから勉強しろ”とか色々言われるんですけど、
なんか損をしている気がするんです。
上司の指示で、仕事に必要な勉強だったらお金がもらえるってネットにも書いてありましたし。
上司は僕の将来のためにと言ってくるんですが、
上司にとって都合のいい話をそれっぽく言われているんじゃないかと不安になっています。」

先日、新人研修のフォローアップ研修でこのようなご質問をいただきました。

率直というか正直な質問で何よりです(笑)
今しっかり疑問をぶつけてくれて本当に良かったと思います。
(10年後だったら取り返しがつかなかったかも…)

その子が一番心配していたのは、
「勤務時間外(つまりお金が発生しない時間)に仕事の勉強をすることで
本来自分がもらえるべきお金をもらえていないのではないか?
搾取されているのではないか?」
ということですが、みなさんはどう思いますか?
(同居している親御さんからそうした意見が出たそうです)

まず私の意見ですが、誤解を恐れずに言えば
これは「貧困まっしぐら」の考え方だなと思いました。

目先の利益を優先して、多くの機会を失っているからです。

まず、資本主義社会において本来お金をもらうためには、
それ相応の「価値」、「付加価値」が必要です。
その対価として企業は従業員にお金を支払うからです。
ですから、企業が支払う給料よりも自分が生み出す付加価値の方が高くないとおかしいということになりますよね。

ところが、新人は企業からもらっているものの方が大きいことが多いと思います。
企業としては将来のリターンを見込んで先行投資していることになりますね。
入職してもらっただけでは多くの場合まだ付加価値を生み出せる状態にありませんから
研修をやったり指導をしたりして育成するコストもかけてくれているわけです。

その状態で、新人が
「勉強するにはお金を払ってもらわないと…」(もっとくれ発想)
「それって違法ですよね」
と言い出したら企業としては、

・育てるコストをかけないし、能力が必要な仕事は任せない
・リスクになるから何も言わない

くらいしかやれることがなくなってしまいます。

一時はそれでよいかもしれませんが(これはある意味個人が企業から搾取している状態)、
10年後、20年後に、知識も能力も新人とさして変わらず、
年だけとった自分を想像してみると、周囲に尊敬もされず、新人を指導することもできず、
何も生み出せない30代、40代を迎えるということになるわけです。
その恐ろしさに気付いたときにはもう取り返しがつかなくなっている可能性が高いです。

「上司が都合のいいこといって搾取しようとしているのでは」と
不安に思わせてしまうようなメディアもどうかと思いますが、
(これはもはや若者のせいではなく、耳障りのいいことばかりいって
小金を稼いでいる大人のせいだと思います)
ぜひそうしたメディアには踊らされず、賢明な判断をしてほしいなと思います。

経験、知恵、解釈、技術は絶対に誰からも奪われることのない財産です。
その絶対的な財産を自分の意思で手にする人生の方がはるかに安全だと思いませんか?

このブログで出会ったのも一つのご縁ですから、
そうはいってもこういう場合はどうなのかの意見をきいてみたい、質問してみたいという方がいらっしゃれば
ぜひインスタの方にメッセージいただければと思います。
たくさんの意見お待ちしております。
 

 


人事コンサルタント
金森秀晃