マネジャー1年生必見!絶対にハマってはいけない認知バイアスの罠 | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。



4月から昇格してマネジメントに取り組み始めた
マネジャー1年生の方々向けの研修で
「これからマネジメントをしていくにあたって
一番気をつけるべきことはなんですか?」
というご質問をいただきました。
 

確かに仕事内容ががらっとかわり不安なことも多いですよね。
 

色々考えたのですが、
マネジャーの立場で最初に気をつけるべきことを一言でいうと…
 

自己帰属バイアス
 

かもしれません。
 

これは自分の成功を自分自身の今までの努力の結果だと過剰に思い込んだり、
逆に、失敗した場合には外部要因や他人のせいにしがちになるという傾向のことを指します。
 

色々な弊害があることは察しがつくと思うのですが、
一番の弊害は、悪意なく部下を潰す可能性があるということです。
 

もちろんマネジャーになった方は、
今まで仕事のスキルを高めるために努力していらした方が多いと思います。
努力できる才能に関しては十分に誇って良いことですよね。
 

ただそうなると、ついつい自己帰属バイアスにより
「その努力が一番の要因だ」と思いすぎてしまうことがあるのです。
元々のポテンシャルや環境要因などはなかったことになり(矮小化され)、
「努力したからここまできた」と過度に思い込むようになります。
 

ですが、実際は部下は同じくらい(もしくはそれ以上の)努力をしていてるけれど
もともとのIQがその人よりも低いだけかもしれませんし、
その分野に限ってはとても不得意なだけかもしれません。
あるいは、自分が活動していたときは成果が出やすい潮目で
部下が活動しているときは成果が出にくい潮目だったのかもしれません。
成功要因が努力というより外部環境の方が大きかった可能性があるということです。
 

これは人類なら誰しもあることですから、自分はダメだと思う必要は全くありません。
「私たちは成功を自分の努力の成果だと過度に思い込みやすい生き物である」
という事実を知って対策を立てておけば、
「なんでできないの?」と責めてしまったり
正論をぶつけすぎてしまうことも徐々になくなっていくでしょう。
 

様々なマネジメント技術はありますが、
前提のところで自己帰属バイアスが働きすぎると
その技術も上手に活用していけなくなってしまうので、
今マネージャーをされている方も、これからマネージャーになられる方も、
ぜひこの認知バイアスにはまっていないか、ぜひ一度振り返ってみましょう\(^o^)/
 

マネジメントで悩んでいる方の参考になれば幸いです!
 

人事コンサルタント
金森秀晃